まわりのアメリカ 5月

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5月20日(火)IAP-66(現DS-2019)というアメリカの研究機関への交換訪問者用のビザ(Jビザ)を取得するための申請書類が,留学予定先のノースカロライナ大学からやっと届きました。当初の予定では,5月1日〜6月15日までの間に向こうに行っているつもりだったので,そろそろ焦りが頂点に達するところでした。まぁこんなに遅れたのは,向こうの事務手続きがのんびりしていたからで,こちらの落ち度ではありませんが,人に任せてあると,自分ではどうすることもできない分,かえって焦ってしまいます。

5月21日(水)ビザの申請や飛行機のチケットを依頼する旅行代理店の人と約束をしたものの,向こうが勘違いをしていたようで,すっぽかされる。大丈夫かなぁ。明日に延期。一日だって無駄にしたくないのに。

5月22日(木)旅行代理店の人がいろいろと資料を持ってきました。ビザの申請には,IAP-66(現DS-2019)の他にも申請書が必要なことがわかる(よく考えればあたりまえなんだけど)。さらに銀行の英文残高証明も必要と言われ,留学に備えて給料の支払先に最近変更したシティバンクに慌てて電話をするも,午後2時50分で,時,既に遅し。明日に。

5月23日(金)午前中に勧銀とシティバンクにでかける。勧銀では4日程度,シティバンクでは2日でできると言われる。でも手数料は勧銀が300円台なのに比べて,シティバンクでは1,050円,この差はなんなの?しかもシティバンクに行ったところ,残高証明は電話でもできたんですよと言われた。おかしいなぁ。昨日の電話では,銀行のカードを持って支店に行けと言われたのに。

5月26日(月)自分の申請用資料が揃ったので,ビザの代理申請を旅行代理店に頼みました。出発日は6月9日の予定!後は,ビザの発給を待つのみ。

それまでにやっておくこと。

  1. 車の売却
  2. 海外旅行保険の加入(1年間でも旅行扱いの保険になる)
  3. 日本の税金の始末(アメリカにいる間も税金に関するトラブルを避けるため実家の父親を日本の税金の支払いに関する代理人に)
  4. 電気,ガス,水道,電話料金(電話番号は維持するためだけでも,基本料金は払わないといけないのでけっこう高い)など公共料金の一時停止手続きと役所への転出届(外国への転出届けが出ていれば,次の1月1日からの年度分の住民税は徴収されない)
  5. 仕事の残務整理(この時期になってなんでこんなに仕事がぁ!って自分がため込んだだけですが)

5月27日(火)業者から電話。ビザの発給に時間がかかりそうだとのこと。通常1週間なのだが,ここのところ10日程かかっているそう。アメリカ大使館に個人が直接申請することも可能なのですが,どうもいろいろとトラブルが起きるのを避けるためか,大使館も旅行代理店を通すように勧めています。6月9日の出発だとぎりぎりになりそうです。第二希望の11日の線もあるかも。うーん。

5月28日(水)御徒町をあちこち歩き回ってスーツケースを新規に購入。既に持っていた旅行用のものはこれよりちょっと小さくて,持ち運びも不便なタイプだったので,この際新しくすることに。

 大事なものをたくさん詰めて行くので,「やっぱりここはサムソナイトじゃないと」なんて,あまり裏付けのない信奉心は,ブランドに弱い日本人の見本のようだ。ちょっと他の会社の製品に比べて高いのはわかっていたけれど,一番安いと思われるところを足で探して,77cmと75cmというサイズのものをひとつずつと機内持ち込み用のローラーバッグ(持ち込める最大のサイズ)を買いました。

5月29日(木)東京の虎ノ門にあるノースカロライナ州政府日本事務所 (03-3435-9301)からノースカロライナのガイドとリサーチトライアングル周辺の生活便利帳,観光ガイドなどを送ってもらいました。直接取りに行かなくてはいけないのかと思ったのですが,電話をしただけで,早速送ってくれたようです。

5月31日(土)自分の車(HONDA CR-X delsol)を売りました。手続きは,実印とその印鑑証明と税金の支払い明細をディーラーに渡すだけでした。初めて買った車なので,感慨もひとしおでした。

 車種や人気にもよるのでしょうが,3年ほどで価格は1/6になってしまうんですね。いろいろと買い取りの価格を問い合わせしたり,査定に行ったり,雑誌などで調べてみましたが,結局車を買ったディーラーが一番高く引き取ってくれました。インターネットでも数カ所に資料を請求したのですが,全然反応がありませんでした。日本では,中古車業者だけでなく「インターネットにも力を入れています」というポーズだけとって本気でインターネットを使う気がない会社がまだまだ多すぎます。


1997年5月までの経緯

'96年7月:自分が現在勤務している講座のH教授から,留学してもよいと許可がでたので,留学先を探し始めました。留学中の滞在費や研究費を国や企業がサポートしてくれる奨学金もあるのですが,これに応募しても,どうやらまず大学内で政治的な力が働くらしく,順番を待っているといつになるかわからないので,自費での留学を決意。自分の研究分野に関連した仕事をしている研究室などのリストアップし,その中からベストと思われる留学先を2カ所ほどに絞り,最終的には,今までもいろいろと自分の研究室と交流があり,現在も国際共同研究を計画中の講座があるノースカロライナ大学を選びました。

'96年8月27日:僕が行く予定の研究室のボス,C先生にe-mailで初めてコンタクト。それまでも現在そのラボに留学中(〜'96年9月まで)のM先生にいろいろと仲介,打診をしてもらっていました。

'96年8月28日:次の日には,C先生から「君がうちの研究室に興味があるということは,M先生から聞いて知っていたよ。来週には,招へい状を送るからね。来年の4月か5月の初めには会えるかな。」とe-mailが届きました。反応の早さに驚きました。

'96年9月:半ば慌てて,神田外語学院の早朝英会話コースに通い始めました。


しばらくノースカロライナ大学からは,何も反応がありませんでした。
'96年12月5日:CURRICULUM VITAE(履歴書)をノースカロライナ大学に送付しました。自分をなるべく宣伝した方がよいと聞いたので,日本語に直すと恥ずかしいくらい美辞麗句を並べてみました。でもウソは書いていません。

'96年12月23日:C先生がユダヤ人だとは全く知らずに,"Merry Christmas!"というe-mailを出してしまいました。大失敗!アメリカでは,空いての宗教がわかるまでは,Season's Greetingsにしておいた方が,無難。


しばらくノースカロライナ大学からは,何も反応がありませんでした。
'97年3月3日:ノースカロライナ大学からは,あまり反応がないので,多少突っついてみるつもりで,先月から作り始めたホームページ"Around the HAMACHI!"に載せた自分と家族の写真を載せたページ(現在消失)のURLを,ラボのボスに送りました。見てくれたようなのですが,特に反応はありませんでした。

 
 
 家内は,海外赴任者婦人向けの英会話教室,海外赴任セミナー,託児付きのペーパードライバー向けの自動車教習などに通い始めました。
 
 

'97年4月11日:ノースカロライナ大学から正式な招へい状(Formal Invitation letter)が,やっと届きました。これで,自分の現在勤めている大学の事務に申請を出して,動き始めてもらうことができます。僕は一応,日本国の公務員なので,海外に出るにあたっては,いろいろと制限(機密を国外に持ち出さないための!?)もあるため,自費で行くにしても山のような書類を書く必要があります。

 また,この招へい状には,5月1日〜6月15日までの間にノースカロライナに来るようにと書かれていました。ビザの発給には,さらにIAP-66という書類を申請するための用紙を招へい先の大学から送ってもらう必要があるので,時間的に間に合うかどうかちょっと心配。

'97年5月12日:国際免許証を東京・江東区の運転免許試験場で発行してもらいました。1年間有効。


留学までのチェックリスト

 


アメリカ留学や赴任準備に参考になりそうな本をいくつかご紹介します。(書店を探し回る必要がなく,購入手続きも簡単なアマゾンドットコムへリンクしています。)

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アメリカ暮らし・すぐに使える常識集 山本 美知子 (著), 斉藤 由美子 (著), 結城 仙丈 (著)

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アメリカで困らないための本〈生活編)ミッキー フェルト (著)

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アメリカで困らないための本〈健康・医療編〉 ミッキー フェルト (著)

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海外で安心して子どもが学校に通える本 アメリカ編 渡辺 道子 (著), 道垣内 雅子 (著), リビー ナフィシー (著), Libby Naficy (原著)

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<アメリカ> 地球の歩き方 「地球の歩き方」編集室 (編集) 各地域の紹介量は,ちょっと少ないけれど,とりあえず旅行の話題に上る街は網羅されています。

研究留学術―研究者のためのアメリカ留学ガイド 門川 俊明 (著) アメリカへの研究留学関係では,最新の情報が詰まったガイドブック。おすすめ。
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リンク

シティバンク:http://www.citicorp.com/japan/ja.htm

勧銀:http://www.dkb.co.jp/

サムソナイト:http://www.samsonite.com/

ノースカロライナ州政府日本事務所:http://www.venture-web.or.jp/asoa/nc.html