その後の「まわりのアメリカ」 7月
7月2日(木):カウンターが7000を超えた。ろくに更新もしていないのに,何度も訪ねて来てくれて,どうもありがとう!
アメリカからの封書は,何故か住所が日本宛になっているものまで,32セントで届く。封書なら50セントはかかるはずだし,日本に送ることがわかっていたら封書なら最低でも60セントはかかるのに。
7月3日(金):日本の恥の文化は,いったどこへ行ったんだろう?喫煙所以外でタバコを吸っていたり,電車やバスのシートを一人で占領したり,道で痰を吐いたり,マナー違反というか,恥知らずが多すぎるぞ。
チャペルヒルから送った船便が日本に届き,通関したとの連絡あり。
7月4日(土):アメリカでは独立記念日。あの暑かったカーミルモールでパレードを見たのは,もう一年前のこと。トライアングルでも花火があがったのだろうか?
ESLのクラスから,去年の8月から今年の5月までの在学証明書が届いた。まぁ,割とまじめに通ったという証拠の品。大切にしよう。
新宿のヨドバシカメラで,アイロンを購入。ワイヤレスのものが流行っているようだ。ポイントカードも2年間有効だった。セーフ。
7月5日(日):連日うだるような猛暑が続く。アメリカから帰ってきてレストランではナプキンを置いていないところが多いので,なんとなく落ち着かない。
地下鉄に乗っていたら,つい行き過ぎてしまった。日本に慣れているつもりでも,まだまだみたいだ。
「リトルマーメイド」というパン屋さんに寄っていこうと口に出したら,娘が「アリエール?」と聞いた。ディズニーの「人魚姫(リトルマーメイド)」の主人公の名前がアリエール。アメリカでビデオをよく見せていたとはいえ,ちょっと驚いた。
バーガーキングだけでなく,マクドナルドも試してみた。やっぱりパンもポテトも日本の方がうまい。ハンバーグ自体は,それほど変わらないかも。
せっかく家内がアメリカで運転を覚えたので,とりあえず中古車の購入を決意。日本は実印の印鑑証明だの,車庫証明だの結構面倒だ。アメリカならその日に乗って帰れるものを,なんでこんなに手間暇かけるかなぁ。
渋谷にあるHMVに行ったらアメリカで放映されていたBBC製作の訳わからない子供番組teletubbiesのCDが売っていて,ぶっ飛びました。
7月6日(日):日本を出る前にいろいろした手続きを,メモしておくんだったと後悔。住所変更の手続きも,したものとそうでないものがあったりして,忘れてしまっていたりして,意外と面倒。
車の代金を秋葉原のシティバンクから送金。今日行って思い出したのだが,あまりここは段取りが良くない。結構待たされるし,日本国内の振り込みなのに,海外送金の用紙を渡されたり,よっぽど他の日本オリジナルの銀行の方が,きちんとしているぞ。日本の標準的な会社のように画一的に社員が管理されているということは,きちんと社員(行員)のクオリティコントロールもできているということだと思う。人が余っているとは言うけれど,配置されている人員が十分にいるということは,お客を待たせないですむということになる。
7月7日(月):七夕。時報で時計を合わすということは,アメリカでは一度もしたことがなかったのに,どうも気になる。時間に追われる生活になってしまったんだな。
7月8日(火):フランスから帰国してからというもの,まとまった雨がない。梅雨明けしているんじゃないかと思うけど,まだ気象庁は,関東の梅雨明け宣言をしていない。
所得税(国税)は,公務員の場合,海外にいても徴収されるとのこと。住民税(地方税)は,とられないのだそうだ。ぬか喜びしていた自分が悪いのだが,ちょっとがっかり。まぁ自分の給料は国民の税金から出ているからだと言うことなのだろうけれど。
7月9日(水):医局で,チャペルヒルの仕事の一端を紹介。相変わらずインターネットや分子生物学についてを理解してもらうのは難しいようだ。うーん。
7月10日(金):船便で送った引っ越しの荷物が届いた。家中段ボールだらけ。週末は,家の片づけで終わりそうだ。梅雨が戻ってきたのだろうか,ここのところ夜になると雨模様。アッという間に帰国後の1カ月が過ぎてしまった。
7月11日(土):コンタクトレンズの汚れが最近気になる。ニースの行き帰りの飛行機で,喫煙席のそばに座ったときもそうだったが,空気が汚れていると,コンタクトの調子が悪くなったのは,どうも偶然ではないような気がする。
銀座に出かけたら,ワーナーブラザースの大きなショップができていた。アメリカのショッピングモールでも,いろいろなところで見かけたが,銀座のは,それよりずっと巨大で豪華。喫茶店まで併設されている。
ソニープラザにいったら,アメリカにしかないだろうと思っていた,ペパリッジファームのお菓子,オールドエルパソのサルサソース,SPAM,フランスからお土産にしたクッキーなど,結構いろいろ売っていて,がっかりするやら驚くやら。
7月12日(日):今日は,参議院選挙が行われた。アメリカの選挙に比べると,相変わらず名前を連呼するだけの選挙カーが街を行き来し,人が振り返って聞くほどの内容がない街頭演説も聞き飽きた。でも面白い選挙になりそうだったのだが,今回は,帰国して間もないので,選挙権がない。
住民票が作成された日(転入の場合は,転入届をした日)から引き続き3ヵ月以上,その住民票のある市町村の住民基本台帳に記載されているものであること。
という規定があるからだ。
でも外国から帰ったばかりなら,比例区の分くらい,投票させてくれてもいいのに。
結果は,自民党がまったくの完敗だったが,橋本首相の敗北会見は歯切れも悪く,男らしくない。全くこんなにはっきりしない男が,日本のトップの座にいたのかと思うと情けない。
7月13日(月):たった一年間で30円も円安にしてくれた橋本さんが,引責辞任するとのこと。いや,景気を回復できなかったからとかいう政治的失態からではなく,今回の選挙で自民党の票が獲れなかったからだ。あくまでも国民不在。仕事場でも大いに義憤を感じることがあったのだが,ポリシーなのでこれは書かない。
暖めていたチャペルヒル特別編を公開。50枚近く写真を載せたページなので,表示には時間がかかるはず。ご注意を。
7月14日(火):漢字,意外と忘れていません。読むのはもちろんのこと,すっかりかけなくなっているのではないかと,自分ではちょっぴり心配していたのですが,これも割と大丈夫。その分,英語に馴染まなかったと言うべきか。
インプレスのインターネットウォッチで「海外(特に米国)の和食レストランのことがわかるサイト」として紹介されているとTamichanさんから教えてもらいました。リンク先がレストランのページでも表紙でもなくて,日記の目次ページだったのが気になるなぁ。あまりパーツ毎に細切れに紹介されるのは,ちょっとね。連絡もなかったし。
個人のサイトから「まわりのアメリカ」にあるいろいろなページにリンクしてもらうのは,全く構わないのだけれど,会社組織や団体が個人のページにリンクするときは,それなりの礼儀があってもいいような気がする。今までにリンクのお願いのメールをもらったのは,フューチャーネットワークだけ。自分のサイトがどこで紹介されているのかわからないのは,気持ち悪いと思うのだが... すごく有名なサイトだったら,紹介のメールをもらっても,たくさんありすぎて,いちいちチェックなんかしていられないのだろうけどね。
で,インプレスに,するなら表紙にリンクして欲しいとお願いのメールをしたら,連絡無しでサイトを紹介する件に関しても書いてあって,やっぱり,WWWで公開されているコンテンツについては,公にされているものとして特に掲載時にも連絡をしないというスタンスをとっているのだそうだ。なるほどね。勉強になりました。単にこっちがこういうことにまだ慣れていないだけなんだろう。きっと。
7月15日(水):こちらに帰ってきてから,未現像のフィルムをDPEショップに出したのだが,写真の大きさが違う!何もいわないでもアメリカの普通サイズは,日本のものよりもでかい。アルバムに貼って保存する日本人と,部屋や仕事机の上などいたるところで見せびらかすアメリカ人の違いかな。でもアメリカ人って観光地でも意外とカメラ持って歩いているところを見たことがないので,写真を撮る時って,すごくスペシャルで気合いの入っている時なんだろうな。
7月16日(木):船便は,いっぺんには処理できないので,毎日少しずつ,ひもといているところ。引っ越しの時のどさくさで,きちんと仕分けできなかったため,あれ?こんなもの入れたっけ?とか,懐かしくてつい見入ってしまうものなど,なかなか片づかない。一ヶ月はかかりそうだ。
アメリカから帰ってくるときに,もっと買っておいた方が良かったかなぁと思うものは,子供用のビタミン剤。アニメやセサミストリートのキャラクタの形のタブレットで,意外と美味しいものも。でも,薬なので,一日量は守らないと。
7月17日(金):いつ頃からだか突然始まった,駅の長いエスカレータでは右側を空けて立つという習慣は,今でも健在だ。うっかり知らずに右側に立っているしまった人は,後ろで急いでいる人からもの凄い形相でにらみつけられたりしている。駅や街では,ヘッドフォンをかけて歩いている若い人が,アメリカに行く前よりも増えているような気がする。イヤホンに比べれば,ずいぶんかさばるだろうし,それほど音にこだわっているとも思えないのだけど,きっとファッションなんだろう。ファッションといえば,アメリカではごく普通だったナマアシは,それほど目新しくなくなったようだけど,ペディキュアは,緑や茶色などおよそ今まで使わなかったような目立つ色で,つい目がいってしまう。流行って妙で面白い。
7月18日(土):ガソリンが,一年のうちにだいぶ安くなっている。たぶんハイオクで30円以上ではないだろうか。レギュラーだと都内の「山手通り」沿いはリッター90円が相場のようだ。まぁこれでもノースカロライナのトライアングルエリアだと1ガロン(約4リッター)で150円前後だったのから比べると2.5倍ほど高い。中古車を手に入れたので,ガソリンスタンドに寄ったところ,車を停めてつい外に出てしまったが,日本はすべて店員さんがやってくれるんだった。アメリカじゃ窓を拭くブラシさえ置いてないところもあったんだけどな。渋谷から新宿を抜けるのに1時間以上,やっぱり日本じゃちょっとしか走れない。
7月19日(日):ドライブがてら,お台場へ。ここは一年の間にだいぶ建物も増えたし,人も増えた。まるで観光地のようだ。ナンバープレートは,いつの間にか3ナンバーも5ナンバーも,新しく登録された車は三桁になっている。うちの車も300だ。一桁のクラシックな車は,さすがにもうあまり見かけなくなったが,三桁も変な感じだ。
アメリカに出かける前に日本で乗っていた車は,2シーターだったので,危ないとは思いながらもチャイルドシートをつけないでいたのだが,今度の車は,四人乗り。やっと取り付けることができた。
この7月に国民生活センターより発表された「乳幼児の車内事故問題に関する調査」では,平成4年と8年では,幼児の死傷者数が1.5倍の9,400人に増加,そのうちチャイルドシートをしていた子供の重傷率は1/3,死亡率は1/74と,チャイルドシートの効果が高いことは国内でも証明されている。が,しかし日本国内での8歳以下のチャイルドシートの着用率は,社団法人日本自動車連盟(JAF)の調査によると約8%にとどまっているとのこと。
日本はチャイルドシートの法制化がアメリカに比べると10年以上遅れているし,保安基準もまだまだ甘い。今回,自分で取り付け作業をしたが,装着方法もわかりにくく,アメリカで1/5の値段で買ったものの方が,英語の説明書もよっぽどわかりやすく,装着も簡単で,しっかり取り付けられた。
娘もアメリカで慣れていたせいか,自分専用の椅子ということで,自ら喜んでチャイルドシートに座ってくれる。子供にとって身動きのとりにくいチャイルドシートに座らせるには,それなりのしつけも必要になる。
日本では,RVが大流行,日本の狭い道をこれでもかと大きなワゴン車やバンが幅を利かせているが,どの車もデザインが似てきて,全くつまらない。しかも6人乗りなんて車では,車内をウォークスルーできることを売り物にしている車種もある。これじゃシートベルトやチャイルドシートを否定しているようなものだ。どうかしていると思う。
日本でも法制化に向けて準備だけは進んでいるようだが,タクシーに子供を乗せる場合はどうするかで悩んでいるようだ。その辺はアメリカでもグレーだった。政治家達は,少子化対策なんて言ってるけど,子供を傷つけない,殺さないようにする環境作りにも迅速に対応してもらわないと。
7月20日(月):「海の日」で休み。アメリカにいたときは,「今日は,メールがあまり来ないなぁ」と思ったら,日本は祝日だったなんてことがしばしば。実際にウィークデーが「海の日」で休みになるのは,初めてかな。車の運転は,左ハンドルの車だということもあってか,まだやはり左折,右折時にちょっと違和感がある。まぁそのうち慣れるだろう。
アメリカでは,日本よりもDVDの宣伝が盛んだったように感じた。アメリカと日本では映画のビデオテープの値段が2〜4倍くらい差があったので,レーザーディスクと同等,またはそれ以上の画質というDVDも日本の方が高いに違いないと思いこみ,プレーヤーをアメリカで買って帰ってきた。DVDのプレーヤーには,リージョンコード(region code)というのがあって,地域ごとに使える機械も違う(アメリカで買った機械では,日本で買ったソフトが再生できない)のはわかっていたのだが,日本のソフトはそれほど見ないし,まぁ英語の字幕も出るし,見たいものがあれば輸入すれば安くすむだろうと,アメリカでソフトもいくつか購入したのだが,日本に帰ってきたら,値段がほとんど変わらないのを見て,がっかり。しかもビデオテープもかなり安くなっている!
チャペルヒルにいるうちに,地元のラジオ局(例の持ち玉の少ないソフトロック専門局)のプログラムをテープ数本に録音して,持って帰ってきたものを,ドライブのBGMに。懐かしさも感じるが,なによりも違和感が全くないのが不思議だ。車の中にいる限りは,ノースカロライナが再現されたかのようだ。
7月21日(火):通勤バスに,ガキ,いやお子さま達が。どうやら塾通いらしい。夏休みが始まったのに気がつく。そういえば,この子達,うるさいんだよね。いつも。「親の顔が見てみたい」って言われないように気をつけないと。うちも。
JRのオレンジカードは,いつの間にか1万円と5千円券が使えなくなっていた。この1月からだそうだ。JR東日本の窓口で3000円券3枚と1000円券1枚にかえてもらった上,プレミアム分の700円を現金で返してくれた。やるなぁ!JR東日本。これって,銀行の貯金よりも利率が高いかも。何枚も買ってとっておくほどの先見の明はなかったけど,ちょっとうれしい。
7月22日(水):今週いっぱいは,日本は雨模様とのこと。
アメリカで使っていたものは,だいぶ捨てて帰ってきたのだけれど,中にはシャンプーの類など,買ったばかりのものなどもったいなくて持って帰ってきたものがいくつかある。不思議なことに,中身は同じなのに,アメリカと日本で香りが違う。変質したのかなとも一瞬思ったのだが,そうでもないようだ。あまり根拠はないが,空気(湿度や気温)が変わったからじゃないかと考えている。アメリカの香りは,持って帰れないということかな。
7月23日(木):仕事場の近くにあるお店なども,少し変わっているようだ。お土産代わりに便利だったサーティーワン・アイスクリームがなくなっていた。
4月にムーディーズ(Moody's)には,日本の信用格付けを落とすと言われていたけど,それが本当になったようです。やはり大きく円安に動きましたが,この会社の上の方にいる人間は,為替差益で,一儲けしているんじゃないかと疑いたくなります。
7月24日(金):日本のマスコミって不思議だよね。自民党が先の参議院選であれだけの惨敗をして,自民党はダメだって世論が盛り上がってきたのに,今日の自民党の総裁選挙は,どのテレビ局,新聞社がどれだけ詳しく早く報道できるかで,競い合っている。もっと冷ややかな目で報道できないもんだろうか?自民党の総裁が首相になるというのは,分かり切ったことなのだが,肝心の選挙権を持っているのは,日本の中にたった400人。メディアにどれだけ出て3人の候補者の話が聞けたとしても,一般国民の声が届かないのでは,国のトップを選ぶ公正なシステムとはいえない。危機感がないのは,自民党もマスコミも同じだ。
7月25日(土):用事で新宿の京王プラザホテルへ。駅からの歩道が完全に車道から分かれていた。浮浪者対策とはいえ,動く歩道のさらに外側に策があるのは,どうみても異様。
東京は,人が本当に多いなぁと最近よく思う。今日も高層ビルを眺めながら,世界に190カ国あるうち,日本は8番目に人口の多い国で,その1割が東京に集中しているのだから,いろんな軋轢が起こり,だれでもストレスを感じてしまうのも当たり前だなぁ。
7月26日(日):帰国時に,娘はちょっとしたバイリンギャル(死語)と思っていたら,まわりで英語を聞くことも,話しかけられることもなくなってしまったので,この一ヶ月ですっかり忘れてしまったよう。と思っていたら,スーパーの広場にあった客寄せ用のミニチュア電車を見て"train"に乗る!と言ってみたり,日本でもやっているアメリカのテレビ番組を見せると,ちょっと違和感があるらしく,英語(副音声)にしろと頼んでみたりと,断片的には覚えているようだ。でも会話はもう無理だろうなぁ。
子供の言語習得能力について,大脳生理学的に見ると,子供の時にバイリンガルになった人と,高校生以降バイリンガルになった人では,子供の時からバイリンガルな人の方が,両方の言語を使い分ける時でも大脳の同じ部分が活動しているのに対して,後からバイリンガルになった人は,違う部分が使われているのだそうだ。効率的には,子供の時からバイリンガルな方が良さそうだ。
世界の共通語は,間違いなく英語であることは確か。もっともっと日本人は英語を使う環境に慣れないと,アジアの国の中でも立ち後れてしまうことも確かだ。正しい英語を話す必要はないことは,アメリカでよくわかった。日本人の英語で構わないから,子供達には英語に接する機会を多く作ってあげたいなぁ。
7月27日(月):どこにいても「ノースカロライナ」と聞くと,つい耳ダンボになってしまう。今朝もテレビニュースで「ノースカロライナのハイウェイでトラックが炎上,橋が落下」なんて聞くと,つい目が画面に釘付けに。
この夏から学校の新学期に合わせてノースカロライナに出かけるという方々からのメールを,最近よくいただきます。どの方も,このページがとても参考になったと褒めて下さり,とてもうれしいのですが,思い立ったら書くという,あまり系統だっていない日記がメインなので,まとまりが悪くて,ほんとにごめんなさい。プリントアウトして持っていくなんて言って下さる方には,特に申し訳なかったなぁと思っています。8月に入ったら,少し余裕ができそうなので,「その後」の日記を休み「まわりのアメリカ」を完成させて,もうあまり手を加えないようにするつもりです。
7月28日(火):東京は,とにかく蒸し暑い日が続いています。でもまだ梅雨明けではないようです。
モニカ・ルインスキーさんと大統領の騒ぎは,まだ続いているんですね。景気が良いおかげで,不道徳的なことをした可能性があっても,それほど糾弾されずにいるクリントン大統領は,運が強いなぁ。まぁ運も実力の内だし。
GTEがベルアトランティックに買収されるとのこと,これでダーラムは,ベルアトランティック,チャペルヒルは,ベルサウスと,ますますわかりにくくなりそう。アメリカは,企業の合併・吸収があまりに頻繁に行われるので,ひとつの会社が次々とより小さな同業者を飲み込んで,自分の会社の一部門となっても,お客さんが混乱するのを避けるため,名前をそのままにすることが多いような気がする。混乱を避けるためでないとしたら,ブランドに無頓着そうなアメリカ人でも,多少はブランドイメージってあるのかもしれないな。インターネットで商品を探していたりすると,意外なブランドのつながりと親会社の存在に気がつくことがあります。
7月29日(水):土用の丑の日。ウナギは,僕の大好物。アメリカでは,出来立てほやほやのウナギにはありつけなかったけど,この味,アメリカ人にもウケると思うのだけれど,「東洋食品」と寿司屋さんで握ったのしか,見かけなかったなぁ。
「まわりのアメリカ」のページに,「簡単!アメリカ料理」という項を作ろうと思ってます。いや,家内に頼んで書いてもらうのですが,いったい「チキンディバン」ってどんな料理?と気になっていた人には,謎(?!)の解決編になるかも。
日本に帰ってからは,外でいい加減なものを食べることが多いので,とてもここには,書くことができません。もし楽しみにしていた人がいたら,悪しからずご了承下さい。
7月30日(木):今日は,「プロレス記念日」1953年に力道山が日本プロレス協会を結成した日です。で,小渕首相の組閣を祝うかのように,午後から,東京の一部で床上浸水するほど激しい雷雨。といっても,アメリカのサンダーストームを経験した僕にとっては,かわいいもんです。盛大に雷も鳴ったし,8月に入れば,梅雨が明けるのでは,という大方の予想。もう僕らが日本に帰ってきたときには,既に梅雨入りしていましたから,ずいぶん長い梅雨だなぁ。やっぱり日本は,「外を歩く」機会が多いので,傘は必需品です。
最近の事件といえば,和歌山の青酸カレー事件と小渕首相誕生でしょうか。ハウス食品は,カレーのCMを自粛するそうですが,僕のまわりでも妙な事件が多くて,やりきれない気持ちにさせられます。
権力のある人たちは,もっと若い人や役のない人にいいたいことを言わせた方がいいと思うよ。どこの社会でも。常識的なことをやっていたんじゃ,この苦しい時期を乗り越えられないと言うのだろうけれど,常軌を逸してるんじゃ,話になりません。若い人たちの方が,権力を持っている人たちよりも,経験が豊富なこともあるのだから。
カウンターをつけてからもうすぐ1年になりますが,今日,気がついたら,なんと8000人を超えていました。今まで読み続けて下さって,本当にありがとうございます。「まわりのアメリカ」は,みなさんの応援のおかげで,なんとかここまで続くことができました。対象が違うとはいえ,本業で論文を書いても,こんなには繰り返し読んでもらえないもんなぁ。アメリカ在住の方々にも,大変お世話になり,ありがとうございました。
ここのところ,読んで下さる人がじわじわ増えているのに,8月は日記をお休みするつもりなので,ごめんなさい。どこが変わったかは,項目毎に,手を入れた日付を付けてありますので,手がかりにして下さい。愛想が無くてすみません。8月は,ウェブサイト(http://ac3.aimcom.co.jp/~hamachi/以下)全体の整理をしますので,「ここをこうしたら?」とか「もっと〜を加えろ」とか,「字が間違ってるぞ,日本語忘れたか?!」など,ご意見やアドバイスを頂ければ,幸いです。
7月31日(金):今日は,「蓄音機の日」。エジソンが蓄音機の特許を取得した日。空は相変わらず,はっきりしないけど,今まで申し訳なさそうに鳴いていたアブラゼミが,今日はいっせいに鳴き始めました。
アメリカで持ち歩く一番大きなお札といえば,20ドル(約3000円弱)札が普通だったのですが,日本だと当然1万円札になります。細かいお金が無くて,1万円札しか持たずにファーストフードに入ってしまった事に気づいた時ってイヤな感じです。お札を渡したとたん,店内中に響きわたるような声で,「一万円札入ります!」,釣りを渡される前には,「マネージャー,確認お願いします!」とまた大きな声。なんだかこっちが悪いことをしているみたいな気持ちにさせられませんか?僕の気が小さいのだろうけれど,お客の側から見れば,あまり愉快な決め事ではないことは確かです。学生時代ほどファーストフードを食べているわけではないのだけど,この手の店にはいる前には,千円札が財布にあるのを確認してから入るようにしています。
昨日の夜,アメリカから持って帰ってきたDVD版LAコンフィデンシャル(日本では現在公開中)を見たのですが,だいぶ英語力が衰えている,というか,ヒヤリングはそれほどでもないのだけれど,英語が他人事のように聞こえてくるのが,とても悔しく思えました。そういえば家で,英語で会話することも日本に帰ってからはほとんどなくなりましたし,やっぱり継続は力なりですかね。日本は,和製英語が氾濫している割に,生の英語に触れる機会がやっぱり少ないようです。
JALファミリークラブで,チャペルヒルにいたときも名前や手続きの不手際があったことは,「まわりのアメリカ」の日記にも書いた。留学中は,日本にも帰国しなかったのでアメリカでJALを使うことは無かったのだが,先日フランスに行ったときの行き帰りには,JALを使った。その際マイレージカードを持っていくのを忘れてしまったので,後から登録しようと思って,電話で問い合わせをして,言われた住所にチケットの半券を送ったら,「あんたは,アメリカの会員だから,アメリカに登録しろ」と,失礼なことにそのまま全て送り返されてきた。もうファミリークラブは,退会しているし,マイレージのカードも新たに取り直しているのにも関わらずだ。こんなもん送り返さずに,そっちで適当に処理してくれればいいじゃないか!アメリカのお客さんと日本のお客さんでは,扱いが違うのだろうが,そんなこと,客が意識しなきゃいけない事じゃないでしょ。
なんだか日本に帰ってから,怒ってばかりいるようだなぁ。反省。
たぶん,もうすぐ日本は,梅雨も明けると思いますが,みなさん,すてきな夏をお過ごし下さい。日記のページは,しばらくお休みをいただきます。2,3週ほど,充電させて下さい。
8月:アメリカから買ってきた,NINTENDO64のソフトは,日本製の64マシンには,ソフトのROMを包むプラスティックの箱とマシンの箱の凸凹があわないのでうまく入らないことが判明。日本で買ったソフトの箱を見ながら,無理矢理削ったら,問題なく起動。
娘が,アメリカで暮らしていた家を指して,「スペシャルなおうち」と言っていることがわかる。
冴えない夏でした。
和歌山のカレー毒物事件,大雨,不適切な関係,などがこの夏のキーワードだったかな。
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