通い始めたPreschoolは,United Methodist派のResurrection教会が運営運営しており,子供の年齢毎に担任の先生がいるのですが,親もボランティアでときどき交代で手伝いに行きます。今日渡された「今月のお知らせ」には,娘が新しく仲間に入ったことも書かれていました。初日の今日,一緒にいた家内に様子を聞くと,1歳児のクラスでは娘以外みんなアメリカ人(といっても全部で5名のクラス)だったのにも関わらず,どうやら娘も心ゆくまで遊べたようです。担任のJ先生に言わせると,娘は英語も理解するそうですが,単にまわりの子供達と一緒に動いていたにすぎないのだと思います。たぶん。この年齢だとそれほどみんな活発におしゃべりできるわけでもないので,英語の壁も低くて済むのだとは想像できます。夕食は,バーベキュースペアリブなど。
10月2日(木):こちらの学校ではTeachers work dayといって,子供が学校に行かない日や早引きの日が月に1回ほどあるそうです。先生達は,学校で部屋の掲示や飾り付けなど,日本だったら放課後に先生がやるようなことをするのだそうです。チャペルヒルでは今日がその日で,家で子供の世話をするために,心なしか仕事場でも人が少なかったようです。
さてこのあたりでは,地震が起きません。断層は走っているらしいのですが,たぶん一生,地震に遭わない人もいるのではないでしょうか。研究室には薬品などを入れる扉のついた戸棚もありますが,消耗品などの入った箱は棚の上に高く積み重ねて無造作に置いてあります。これは日本だったら考えられないことです。消防署の防災指導もないようだし,心配が無くていいですね。夕食は,カルビ焼。
10月3日(金):今日から週1回,カルボロ(Carrboro)にあるArt Centerで親子の幼児音楽教室(リトミック?)が始まりました。最近,婦人の集まりなどで少しずつ子供を預けたりするようになった反動からか,娘は今日もどこかに預けられるのかとずいぶんと心配になったようで,なかなか母親のまわりを離れなかったそうですが,それでも気に入った音楽の所では,ちょっとだけ楽しそうにリズムをとったりしていたそうです。聞いた所によるとこの教室,なかなか人気があってすぐに定員になってしまうのだそうです。
車で10分ほどの所にあるWal☆Martで35周年セールをやっているという広告が郵便受けに入っていたのですが,なんとライフルや銃弾も載っていました。300〜400ドルくらいで売っていますが,どうやら本物です。こんな身近なお店でも銃が手にはいるというのは,ちょっと驚きました。
夕食は,M先生とキャリー(Cary)にあるKashinという日本食レストランに行きました。従業員の日本人率が高いのか,飛び交う言葉がほとんど日本語でした。寿司,餃子,焼き鳥,など,なかなか美味しかったです。そのうちまた来ようと思います。近くにはEggHeadという品揃えの良いコンピュータショップもあり,40ドルのメール・イン・リベートのついた英語練習用ソフトを買いました。
10月4日(土):今日は,夕方からM先生のWelcome&Farewell partyがY先生のお宅で開かれました。パーティの参加者が食べ物を少しずつ持ち寄ることをポットラック(Potluck)と呼びます。英和辞典には「あり合わせの料理」とありますが,パーティの主催者にも参加者にも負担をかけずに気軽に親しい人が集まるための知恵なのでしょう。今日もバーベキュー,お好み焼き,ラタトゥイユ,切り干し大根の煮物,サラダ,バナナブレッド,シュークリーム,あずきパイなどいろいろな料理を持ち寄ったり,その場で料理したりと,夜遅くまで美味しいものをいろいろと堪能することができました。鹿の鳴き声も聞こえてきました。日本なら軽井沢あたりでガーデンパーティをやっているような雰囲気でしょうか。どこまでも澄んだ星空がとてもきれいでした。
10月5日(日):朝,M先生の荷物の整理を手伝い,RDU空港に見送りに向かいました。空港では出発ゲートに行くために金属探知器と手荷物はX線検査機を通さなければいけません。今日は僕も金属探知器で引っかかってしまいました。電子手帳がだめだったようで,係りの人に電子手帳がきちんと起動するのを見せなければいけませんでした。カメラもX線検査機を通したくない場合は係員がファインダーを覗いてチェックしますが,コンパクトカメラの場合は,レンズを通さない視野が見えるので,万が一カメラ内に仕掛けがしてあったら意味がないかも。
午後からはチャペルヒルのメインストリートともいえるフランクリン・ストリートでフェスティフォール(FestiFall)とよばれるイベントが開かれていたので,見物に行きました。広い通りが歩行者に開放され,道の両側にステンドグラスや巣箱,フェイスペイント,似顔絵,陶器,表札,食べ物などいろいろな露店や屋台が並んでいて,チアリーダーやバンドの演奏などもあり,地元の人達でごった返していました。娘はなぜかアライグマのぬいぐるみをもらっていました。
その後ちょっと休んでから,州都ラーレイのConvention & Conference centerで,10月3日から開かれていたInternational Festivalが,最終日ということなので行ってみました。フェスティバルのハシゴ。
ラーレイのダウンタウンでは,さすがに高層ビルが立ち並び,久々の都会(たいしたことはなのですが)だったので少し緊張してしまいました。メインステージでは,いろいろな国の民俗芸能が披露されていて,僕らが行ったときはスコットランド,イラン,タイの人達がステージに上がっていました。そのまわりでは国際色豊かに30ヶ国以上の料理の屋台と展示ブースが軒を並べ,僕たちは韓国とフランス,ギリシャの料理やお菓子を試してみました。さすがに韓国の味付けは僕らにとって美味しく感じました。日本のブースではTamichanさんが剣道の胴着をスターウォーズのダースベイダーになぞらえて説明されていました。確かに似ていますね。
このフェスティバルは,様々な国や人種の文化がこの地域に根付き,その発展を促進するために年に1度開かれているそうです。大人1人6ドルでした。屋台の料理などは別料金です。夕食はアービーズでローストビーフサンドイッチ。ここのポテトのカーリーフライはうまい。
10月6日(月):ケーブルテレビの会社に,プレミアムチャンネルを2つ頼めば,半年は1つ分の値段で見られるというプロモーションをやっているというので,電話をかけて追加をしてもらいました。受話器を置いた数分後には,HBO系とCineMax系5チャンネルほどが新しく見られるようになりました。ケーブルのチューナーには,個別の番号でもついていて識別されているんでしょうか?うまくできています。しかしこんなにチャンネルが増えてしまうと料金分楽しむのは,英語の問題もありほとんど不可能ですが,まぁ,チャンネルが多いのは単純に嬉しいものです。
また,クローズドキャプション(英語字幕)がついている番組やCMは,英語が母国語でない人にとっても有り難く,理解しやすいものです。ときどき生放送でキャプションをつけている番組もありますが,アドリブが多くて予め決められた台詞通りでない場合などはすこし文字の出るのが遅くなるので,かえってちょっとつらいかも。まぁ,もともとこれは,聴覚に障害のある人のためのシステムなので,音と字幕が合わないと文句を言う筋合いのものでもありません。
アメリカの映画では,親が子供に見せて良いかの判断をするための材料として,G(General Audiences:誰でもどうぞ),PG(Parental Guidance:子供は親と一緒に見てね),PG-13(Parents Strongly Cautioned:ちっちゃい子は,見ちゃダメ),R(Restricted:成人向き),NC-17(No Children under 17:17歳以下お断り)などの等級が表記されていますが,テレビで放映されるときも,子供への影響を考えて,映画の場合よりも詳細にその内容について暴力シーン,乱暴な言葉の有無について,TV-Y(Suitable for children of all ages),TV-Y7(Suitable for children 7 and under),TV-Y7-FV,一般向けにTV-G(All audiences),TV-PG(Parental guidance suggested),TV-14(Inappropriate for under 14),TV-MA(Mature audiences)(後に行くほど対象が絞られる)などとプログラムが始まる前に評価が表示されるようになっています。アメリカで放送されるプログラムのガイドラインは,日本に比べてだいぶ厳しいようです。夕食は鰻丼。
10月7日(火):見られるチャンネルが増えて,ザ・ピーナツが出ているゴジラ対モスラ(古いっ!)の英語吹き替え版なんていうのをやっていたため,昨日は思わずテレビで夜更かしをしてしまいました。
さすがに朝がちょっときつかったので,景気付けにバッカスF(BACCHUS F)という韓国のドリンク剤を飲んでみました。このドリンク剤,いやにデザインも味も日本のリポビタンDに似ています。原料も同じようなものなので効くと思えば意外と使えます。ダーラム(Durham)のオリエンタルスーパーマーケットで手に入ります。夕食は,ブロッコリーとフレンチフライドオニオンのチーズ焼き。
10月8日(水):UNCの歯学部の隣には医学部と附属病院があります。日本でもテレビで放映されているER(Emergency Room)でもそうなのですが,ここのドクターや学生は緑色や青色の術衣のまま通勤しています。なんだかあまりきれいじゃない気がするのですが,習慣なんでしょうね。
たまごっちの2回目がエイリアンっちになりました。寿命も20日を越えました。今回はケーキを絶対与えないと決めてやったのが良かったようです。体重も1回目の1/3くらいです。やっぱり肥満はいけないみたいです。僕たちも気をつけないと。夕食はキムチ炒飯,チーズボールなど。
10月9日(木):今日は朝,ものすごく深い霧が出ていました。ここのところ昼と夜の寒暖の差がかなり大きくなってきたためかもしれませんが,どうやらこのあたりは霧の名所らしいです。面白いのは,霧の濃度(?)が一定でなく,短い距離の間にけっこう濃淡が変わることです。車で移動しているときも,霧が晴れてきたかなぁと思うと急に,2,3m先も見えなくなったりすることもあるので,少し気をつけて運転しなければいけません。
昼頃,UNCバスケットボールチームの名コーチ,あのマイケル・ジョーダンが父と慕うディーン・スミスが辞任すると発表し,町中大騒ぎになりました。UNCではそれぞれの建物に,地域や大学に貢献した人の名前がつけられています。バスケの試合が行われる体育館にはディーン・スミス・センターと名前が付けられています。存命中あるいは在職中に名前が付くことはほとんどないのですが,スミスコーチは,それほどUNCにとって特別な人だったわけです。夕食は,中華饅頭など。
10月10日(金):日本では体育の日でお休みですが,もちろんアメリカはお休みではありません。アメリカに来るまでは,アメリカ人たちは,みんな休暇を長くとり,祝祭日も当然多いものだと思っていました。ところが実際には,州によって多少異なりますが,全部で10日以下しかありません。日本では14日(ゴールデンウィークの「国民の休日」を含めると15日)で,日本の方が多いのです。かといってアメリカ人のいい加減さを見ていると,彼らの方が,日本人よりよく働いているとは思えませんが,統計上はすでにアメリカ人の就業時間の方が日本人よりも多少長くなっているなんて報告もあるようです。まわりの一般的なアメリカ人は自分の正当な権利として「休み」を普通の日にきちんと取り,日本人のように有給休暇を消化しきれないなんて事はないようです。
研究室のボスは,今日の日没から始まるヨム・キプールというユダヤ人の行事のために,すばやく帰っていきました。日本人だとどうしても他の人が働いているときに自分だけ休んだり帰ったりするのはなんとなく気が引けますが,アメリカでは気にする必要はあまりないようです。ただし仕事によってはそれなりにこなさないと,簡単に首を切られてしまいますが。
夕食は,アパート近くのウッドクロフト・ショッピングセンターにあるプルシネラ(Pulcinella)というイタリアンレストランに行きました。ラザーニャとカルツォーネなど。トマトソースがけっこういけました。ほんとは寿司を出す中華レストラン(なんだそれ?)に行こうと思ったのですが,すでにつぶれてありませんでした。
10月11日(土):日本人の聞き分けられる英語とアメリカ人の聞き分けられる英語の範囲はずいぶん違うような気がします。アメリカ人とアメリカ以外から来たいわゆる外人との会話を聞いていても,アメリカ人のしゃべっていることは理解できても外国人が何を言っているかさっぱりわからないことがあります。「人種のルツボ」というのは言い古された言い方ですが,アメリカにいる人全てが,きちんとした英語をしゃべるわけではないことや,地域によってもだいぶ訛りがあるため,アメリカ人が英語として許容できる範囲が広くなっているからだと思います。たぶんこちらに長くいれば,僕らでも聞き慣れない英語に少しは慣れてくるのだとは思いますが。イギリス人に言わせれば,アメリカの英語もかなり正当なものからは,かけ離れているようです。夕食はグリコの松茸ご飯など。妹の第2子が生まれたとの連絡が。母子ともに元気だそうで,ほっとしました。おめでとう!
10月12日(日):今日は,チャペルヒル日本人会のピクニックがありました。日本人会に登録しているのはおよそ90世帯ですが,子供のいる家族が多く参加していたようです。娘と同じくらいの子供達も多く,みんなずいぶん張り切って遊んでいました。ピエロも呼ばれていて,巧みな風船細工に子供達も大喜びでした。幼稚園生くらいの子供たちになると,ピエロのしゃべる英語を完璧に理解して,ピエロの言葉に対して見事な英語で反応していました。子供の吸収力というのは偉大です。娘は風船でネズミを作ってもらっていました。ピエロが最後に作った花とLove Birdsは,見事でした。
これだけの大所帯となってくると日本人会の運営も大変で,どうしても滞在期間の長い人などに負担がかかりがちになり,なかなか役員のなり手がいないため一部業務を縮小していかざるをえないそうです。夕食はハヤシライスなど。
10月13日(月):アメリカに来てから文房具で気がついたことがいくつかあります。まず,こちらのホッチキスは,針に腰がなく3回に1回はうまく綴じられなくて,ほとんど使いものになりません。ホッチキスは日本から持ってきましょう。また,ファイルフォルダーは,3穴が基本です。アメリカ人は,日本のようにたくさんの穴に入れるのが面倒なのかもしれません。それから,A4,B5なんてサイズの紙はなくて,A4より幅はちょっと大きくて長さはちょっと短いletter-sizedと呼ばれる8+1/2×11 インチ紙が主流なようです。日本で作ったワープロのデータをアメリカの紙に印刷するときは,レイアウトやプリンタドライバの用紙設定もインチ表示にして作り直す必要があります。夕食は,とうふステーキ。
10月14日(火):最近はさすがに大学内での行動範囲が広がったので,昼御飯は近くのカフェテリア3カ所に行けるようになりました。気に入って食べているのは,長いロールパンに肉,チーズ,野菜をはさんだサブマリンタイプのサンドイッチです。このタイプのサンドイッチは,日本にもあるファストフードのサブウェイでもお馴染みです。サブというのは形が潜水艦(サブマリン)に似ているところからついた俗称ですが,パン1本分食べるのは,まず無理なので,いつも一番小さい4インチサイズにしています。
ここでの注文の作法は,日本人には馴染みが薄いので,最初は戸惑うかもしれません。まずメインになる肉やチーズの種類を決めますが,このコンビネーションは,メニューとして書かれているはずなので,メニューの名前か番号を店員さんに伝えます。店員さんは「Wheat or White?」と聞きますので,精白したパンを使ってサンドイッチを作って欲しければWhite,そうでなければWheatと答えます。その他にもパンの種類がある場合は,実際にどんなものがあるのか見せてもらいましょう。
店員さんは選んだパンの真ん中を,薄皮一枚残してざっくり切り,中に肉とチーズなどを入れてくれますが,問題はこの後です。一緒に入れる野菜を決めなければならないのですが,ショウケースの中にある野菜が,最初は何だかさっぱりわかりません。聞いてしまえば手っ取り早いのですが,名前を聞いても味まで想像できません。一番最初は研究室のボスが頼むのを盗み聞きして同じように頼んでみましたが,どうやらレタスとトマトとオニオンが基本の野菜のようです。
ここから先はお店によって異なりますが,これらに加えて,黄色いピーマン"Sweet Pepper"や辛くしたい場合はハラペーニョなどを好みで追加します。最後にマヨネーズ,ライトマヨネーズ,ハニーマスタード,ビネガーなどのドレッシングを選んで味を調えます。自信を持って(?!)注文できるようになるまではけっこう試行錯誤が必要だと思いますが,担当の店員によっても味が大きく左右されるので慣れるまでは辛抱が必要です(大げさだって)。
夕食は,骨付きカルビ。某店で購入した焼き肉のたれが,3年前に期限の切れたものでした。やられたぁ。ここまで来ると,Nutrition Factsのシールを期限の上に貼るのは確信犯だとしか思えません。
10月15日(水):こちらで暮らし始めて,まる4ヶ月経ちました。
今日は,家内がPreschoolで,先生のお手伝いをしに行きました。Preschoolに子供を預けている人は,当番制でアシスタントをすることになっています。これも一種のボランティア,というよりはみんなで教育の場を作るといった趣が強いのだと思います。子供たちのためにバナナケーキを作って持っていったようですが,残念ながら売れ行きが悪かったそうです。アメリカの子供の好きなものというのは日本人の大人の嗜好からはなかなか予想できませんね。さすがだなと思うのは,子供のおむつ替えを先生がするときは,手袋するのが規則になっていることです。夕食は,チキンディバン(ほうれん草版)。
10月16日(木):今日のESLクラスD先生から聞いたのですが,アメリカ人の食生活は過去15年間で,一般家庭のキッチンデザインを変えるほど,劇的に変わったそうです。その原因は,肥満防止のために脂肪(Fat)を極度に嫌うようになったことと電子レンジの一般家庭への浸透だそうです。
確かにスーパーマーケットでも,Fat Freeと大きく書かれた製品が目立ちます。でも僕自身はFat Free製品で美味しいものに出会ったことがありません。わざわざ脂肪を減らしてまで,まずいものを食べなくてもいいのにね。同様にLow Sodium(ナトリウム), Sodium Freeも大流行。また電子レンジの普及により温めれば食べられる食品が増えて,揚げ物のように油をたくさん使うような手の掛かる料理は,もはや家庭で作るものでなく外食専門のものになりつつあるそうです。アメリカ人って狂信的なくらい健康に関しては極端なことがあります。でも敢えて僕に言わせてもらえるなら,「脂肪は美味しい。砂糖を減らせ。」です。夕食は,マリネードチキンウィングス。明日からノースカロライナ州最大のお祭り,ステートフェアが始まります。
10月17日(金):今日は朝から雨。最近一気に寒くなってきて,さすがに今日は長袖シャツに上着を着て出かけました。日本では既製シャツのサイズはLLを買っても,腕が足りなくて袖口のボタンを留めるときつかったのですが,こちらで買ったシャツは,日本のものに比べて袖が長めなので,僕には快適です。
夕食は,ウッドクロフトショッピングセンターのBandido's Mexican Cafeで,ブリトーやファヒータのコンビネーションなど。メキシコ料理のレストランでは,最初にトルティーアチップとサルサソースを出すのがおきまりのようですが,ここのお店は揚げたてのほかほかを出してきました。味は全体的に薄味ですが,美味しかったです。肉は,shredded(細く裂いた)またはground(ひき肉) Beef,チキンが選べます。デザートに頼んだフライドアイスが圧巻。また行こうと思います。スウェーデンのM先生からメールと画像をいただきました。こんなところで生活されているそうです。すごく寒そうです。
10月18日(土):Pop-up Videoという番組が VH1(うちでは31チャンネル)という局で放送されています。これがけっこう秀逸で,洋楽(って当たり前ですが)の昔のビデオクリップを流しながら,それが作られた時のウンチクや秘話,解説などが,次々と画面上に表示されていきます。日本人の僕にとってもすっごく懐かしいビデオも流れる時があるので,楽しみにしている番組のひとつです。ただそれぞれの文章を表示している時間がとても短いので,必死に見ないといけないのがちょっとつらいところ。こちらに来てからかなり英語にも慣れてきたとは思うものの,まだまだ英語ネイティブの人達の単語認識時間に比べると3倍くらい遅い気がします。リーディングのほうがヒヤリングよりも楽というバランスもしばらくは変わりそうにありません。夕食は,フライドチキンなど。
10月19日(日):日曜日の午前中は,みんなが教会に行くために,たいていのお店がお休みです。今日は午後からノース・ゲート・モール(North Gate Mall)というダーラムで一番大きなモールに初めて行ってみました。このモールの屋内には,子供用に小さなメリーゴーランドがあって,子供と親達が列を作っていました。いよいよハロウィーンも近づいてきたのでお店のディスプレイもお化けカボチャが飾られるなど,ハロウィーンにちなんだものが多かったようです。
そのあとチャッキーチーズ(CHUCK E CHEESE'S)という,ファーストフードレストランとアミューズメントセンターが一緒になったような不思議な場所に行ってみました。ステージもあり機械仕掛けのぬいぐるみが演奏をしたり,ちょっと古めのビデオゲームやコインで動く乗り物,巨大なパイプを部屋いっぱいに張り巡らせたジャングルジム,ボールバス(Ball Bath)などがあります。誕生会などもここでできるようで,ステージ前のテーブルは,ほとんど予約席になっていました。そうそう,ここの食べ物はピザなどがメインなようです。今日は,僕のファミリーサービスデーでした。夕食はキムチ炒飯など。
10月20日(月):こちらの流行性感冒(Influenza)は,日本でかかるよりひどいことになるというのをききました。風邪ごときで限られた貴重な留学期間を無駄にしたくないので,今日は,オレンジカウンティの保健所(カルボロのカーミルモール)でインフルエンザの予防接種をしてきました。1人5ドル。残念ながら4歳以下の子供用のワクチンがなかったので,娘の注射はお預け。前に予防接種をした場所だったのを思い出してか,いまにも泣き出しそうになっていたのでしたが,なだめたり機嫌をとったりして,何とか今日はこと無きを得ました。
夕食は中華料理の35へ。バイキングスタイルですが,安くて美味しいレストランの見本のようなお店です。ひさしぶりにお腹いっぱいになるまで食べてしまいました。学生の頃はもっと食べられたのにー。うー。
いままでにアメリカで行ったことのあるレストランなどをまとめてみました。
10月21日(火):うちに帰ってくると,電子レンジの時計が点滅していたり,テレビの設定がクリアされて元の状態に戻っていることがよくあります。停電です。
ほんの短い間だけなので,気づかないこともあるのですが,日本に比べて電力の供給が安定していないようです。仕事場の大学でもときどき停電しているので,うちのまわりだけのことではないようです。日本でも昔よく停電していた頃は,ロウソクとかを常備していたのを思い出しました。うちでも懐中電灯は用意してあります。昨日うったワクチンのせいか,今日はちょっと体がだるく感じました。夕食は,ビーフカレーライス。
10月22日(水):今日は,実験がうまく行かなくてがっかり。ところで,こちらでは車椅子に乗った人を日本よりもよく見かけます。UNCは,工事中の所が多いので,けっして体の不自由な人に優しい環境ではないと思うのですが,キャンパス内でもよく見かけます。
アメリカの駐車場では建物の入り口に一番近くて便利なところの2,3カ所は,体の不自由な人専用の駐車スペースになっています。ここに一般の人が車を停めるとけっこう高い罰金をとられます。福祉の専門家ではないので詳しいことはよくわかりませんが,たぶん車椅子を多く見かける理由も,体の不自由な人が出かけやすい環境づくりが,社会的,経済的,物理的にもうまく整備されているからだと思います。夕食は,マグロの照り焼きと鳥かま飯など。
10月23日(木):昨日失敗した実験が自分の凡ミスだということがわかって,気分もすこし復活。
今日の朝,車に霜が降りていました。明け方に氷点(32゜F)下になったようです。もう秋が終わってしまったのかと思ったら,ESLのD先生は,「まだ暖かい日が来るし,まだ冬じゃないよん。」と言っていたので,どうやらこのあたりとしても,いつもよりも寒くなるのが急なようです。
学生たちでもさすがに半袖はいなくなり,コートを着ている人を見かけるようになりました。滞在期間が一年しかないと,季節のように一年に一度しか体験できないものは,平均的な見方ができないので,すこし偏りがあるかもしれませんが,ノースカロライナに四季があるといっても,日本のようにほぼ各季節が同じ長さになるわけではなくて,冬と夏が長くて,秋と春は多少短めになるようです。緯度はほぼ東京や名古屋と同じくらいなのですが,大陸と大西洋からの影響などがあるので,緯度だけで季節が決まるわけではないということですね。
以前,天気予報が正確な国ほど軍事力も高いという話を聞いたことがあります。たしかによく当たるような気もしますが,気温の予報はMid 70s(70度半ば)などと表記されることが多く,意外とアバウトかなとも思える一方で,摂氏の10度分は,華氏の18度分に相当するので,実は日本と同じくらいの精度かもしれず,実際のところはよくわかりません。たびたびチェックしているUSATodayのサイトは摂氏と華氏で表示してあるので良心的です。夕食は,タコ(Taco)ベイクなど。
10月24日(金):こちらのお風呂は,当然ながら洋式の底の浅いバスタブなのですが,最近思うのは,「肩まで漬かりたいっ!」です。実際には日本式のバスタブの方が体にかかる水圧が大きいため血圧にもストレスがかかるそうなのですが,そうはいっても30年以上もこれでやってきたのですから,いつまでも違和感があります。肩まで漬かろうとするとバスタブ上部の排水孔からどんどんお湯が流れていってしまい,結局満足できません。シャワーはまぁいいとして,風呂の中で体を洗うのは,どうしてもきれいに洗えた気がしません。また日本の入浴剤を入れても,お湯の量が少ないのでもったいないし,お湯はすぐ冷めるし,なんか効き目も悪いような気がします(偏見)。バスタブでペーパーバックを読んでいる図は,CMなどでよく見かけますが,実際にやったら絶対に風邪をひいてしまいそうな気がします。
Bubble Bath用の液剤もいっぱい売っていますが,あわ立ちのよいものとそうでないものがあるので,何度かトライアルアンドエラーをして良さそうなものを探しています。娘と入るときはBubble Bathにするので,彼女は日本のお風呂よりも好きなようです。日本に帰ったらできないので,たぶん困らせられると思いますが。
夕食はYAMAZUSHIで山スペシャル弁当とにぎり寿司など。いつもはあまり混んでいない時間に行くのですが,今日は多少遅めだったせいか,いつもは僕たちだけの座敷席に,他の企業系日本人のおじさんたち7人も一緒になってしまい,雰囲気がまるっきり日本の会社帰りのサラリーマンの宴会ぽくなってしまって,なんだかがっかり。むこうも僕らがいなければ,テーブルを広く使えたのでしょうけれど。現地駐在の人はラフな格好をしていたのに,出張で来た人はネクタイにスーツ,七三分けだったのが,面白かったです。
10月25日(土):アメリカでは,国土が広いので国内に時差があります。そして今日の深夜,正確には26日の午前2時に夏時間(4月の第一日曜日から10月の最終土曜日)が終わります。サマータイムというのは,ヨーロッパでの呼び方で,アメリカではDaylight Saving Timeといいます。すべての時計をきっかり1時間戻すことになりますが,面白いのは同じアメリカの中でもハワイ,アリゾナ,インデアナ州など,夏時間を行っていないところもあることです。つくづく州が国から独立しているんだなぁと思いますが,列車や飛行機の時刻表とかはどうなっているんでしょう?旅行者にとっては面倒くさそうです。時間帯の設定は,イギリスのグリニッジ天文台標準時間GMT(Greenwich Mean Time)が±0で,アメリカの東側から,
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EST:Eastern Standard Time EDT:Eastern Daylight saving Time(4月〜10月) |
GMTから3時間遅れ GMTから4時間遅れ |
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CST:Central Standard Time CDT: |
GMTから4時間遅れ GMTから5時間遅れ |
山岳地帯 |
MST:Mountain Standard Time MDT: |
GMTから5時間遅れ GMTから6時間遅れ |
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PST:Pacific Standard Time PDT: |
GMTから5時間遅れ GMTから6時間遅れ |
となります。ちなみに日本時間(JST)はGMT+9時間となるので,チャペルヒル,ワシントンDC,ニューヨーク,ボストンなどは,明日から日本との時差が-14時間となるわけです。パソコンの話になりますが,例えば受け取ったe-mailの時間に+0900とか(JST)などとついているのは,GMTからの時差です。また,明日はMacintoshでもWindows95でもコントロールパネルの日付&時刻で,夏時間のチェックをはずすことになります(Windowsでは,自動的に直してくれる機能もあるようです)。僕たちのいるノースカロライナ州でも,明日だけ一日25時間になり,1時間多く眠れることになります(といっても日曜日だからあまりありがたみがないのだけれど)。夕食は,リブアイステーキ。カロライナブルーを地にしたゲストブックを作ってみました。時間のゆるす方は,是非ご記帳下さい。
10月26日(日):「夏時間の調整のためにシステムクロックが更新されました。新しい設定が正しいか,確認して下さい。」とWin95マシンが午前2時を過ぎたところで表示しました。おお,うまく動いとるわい。と思って寝たのですが,朝マシンを立ち上げたら同じものが表示されたので,変だなと思ったら,1時間ではなく2時間時計が遅れていました。ごめんなさい。やっぱりWindowsは信用できません。ケーブルテレビでは,現在放送中の番組名と放送時間が表示されるようになっているのですが,これもしばらくの間うまく連動していないようででした。
今日は朝から雨で,娘の体調もあまり良くないようだったので,結局ステートフェアーには行けずじまいでした。年に一度の最大のお祭りとのことだったので,残念です。しばらく軽い時差ボケになりそうです。夕食は,ナポリタンスパゲティと照り焼きカレーチキン。Harris Teeterでハロウィン用のおばけかぼちゃを買いました。うまくカービングできると→になる予定。
10月27日(月):娘の風邪がうつってしまったようで,午後早々に帰宅。もともと気が抜けると風邪をひくたちなので,アメリカ生活に慣れてきてそろそろ気をつけなくてはいけなかったのですが,インフルエンザの予防注射をしたので安心したのか,思わぬ伏兵が。
同じ研究室にいるG先生が,「アメリカでは,風邪をひいたときにチキンスープを飲むんだ。」というので,一応Tylenol Cold Non-Drowsy(眠くならない)を買って,家内にはアメリカのレシピでチキンスープを作ってもらいました。夕食は,これと和風チキンウィングス。Tylenolに限らず,こちらの錠剤は日本の1.5倍くらいは大きいようです。こちらのひとは咽頭も広いのかもしれません。
10月28日(火):日本から来た子供達にも絶大な人気を誇るテレビ番組があります。「セサミストリート」,ではなくて,"Barney and Friends"がそれです。基本的に教育番組の範疇に入ると思うのですが,Barneyは赤紫色をした想像上の恐竜で,必要なときに子供達のところに現れ,「ホホ,ホホホホ」と明るく笑いながら,公正であること,一般道徳,安全な生活習慣などを,一緒に遊んだり,歌いながら学んでいく番組です。番組内で流れる曲は,アメリカ童謡の替え歌が多く,時には,「知らない人に付いていっていっちゃだめー。すごく良さそうな人に見えてもだめー!」なんて歌もあって,アメリカらしさ(?)を感じることができます。出演している子供達もバランス良く,白人,黒人,アジア系,ヒスパニック系から1人ずつ,男女も半々になるように選ばれているようで,テレビ放送ではたぶんそういった人種の規制もあるのでしょう。また,当然Barneyは着ぐるみなのですが,とても身軽で,飛んだりはねたり自由自在。いったいどんな素材でできている着ぐるみなのか気になって仕方ありません。それはともかく,このBarneyの音楽が始まると,うちの子も「バーニーッ!」と叫んでテレビに突進してきます。
で,このBarney関連のおもちゃもいろいろと販売されているわけですが,ゲームができて,17曲も歌えるInteractive Barney(なんとMicrosoft社製)というぬいぐるみが店頭価格約100ドルで出ています。高いけどクリスマスにむけてたくさん売れて行くでしょうし,うちもたぶん買わされることになりそうです。Barneyのオフィシャルなサイトは,ここで,オフィシャルじゃないけどよくできているサイトは,ここ。夕食は,ボーンヘッドチキン。
10月29日(水):日本では,手紙を出すためにポストに行く必要があります。アメリカではもちろんポストもありますが,通常は家の前の郵便受けに入れるだけでOKです。一軒家では,こんな形の郵便受けが家の前に立ててあって,この横についている矢印や小旗を立てれば,郵便屋さんが手紙を持っていってくれます。アパートなどでは集合の郵便受けが普通ですが,その中にどこの部屋にも属さない差し出し口のあいた場所があって,ここに入れるようになっています。これは日本よりも便利です。ちなみに料金は,米国内葉書,20セント,封書32セント(28g!まで),日本への葉書50セント,封書60セントです。日本からアメリカへの葉書は80円,封書は110円ですから,現時点の為替レートで葉書は約20円,封書は約40円の差があります。
銀行自動引き落としというのはこちらでは一般的ではないので,毎月電話やケーブルテレビやらの請求書が送られてきたら,チェックを書いて封筒に入れて支払先に送ります。日本だとこういうものは相手の会社が郵便料金を負担してくれるのが普通なのですが,アメリカでは自分で32セント切手を買い,封書に貼って送らないといけません。いまだにこれは腑に落ちません。というわけで32セント切手は,種類も豊富で,スーパーなどでも手軽に手に入れることができます。夕食は,ハム・アスパラガス・パイ。
10月30日(木):空気がだいぶ乾燥してきました。ここのところ週末というと,ぐずつくのですが,ウィークデーには,休んでどこかに行ってしまいたいくらいの秋晴れが続きます。この短い春と秋の期間にだけ見られるのがカロライナブルーと呼ばれる空の色です。夏は暑いしまぶしくて,よくよく空の色なんて見てませんでしたが,この色はノースカロライナ大学のスクールカラーにもなるほど,いろいろなところで使われている色です。
さて,乾燥といえば,日本でも冬になるとイヤでも静電気のshockを気にするようになりますが,こちらでは来た当初からバチバチお世話になっています。日本から静電気よけのキーホルダーなどを持って来てはいるものの,急いでいるときなどはつい忘れてしまって,バチッとやられて脳天までじーんと来ることがよくあります。どうやらこれは乾燥だけが原因ではなくて,家のカーペットですり歩きをすることが,帯電する原因になっているとのことです。経験則として車から降りる時,しかもホンダの車に乗ると帯電しやすいように思うのですが,気のせいでしょうか?夕食は,焼き鳥丼。おばけかぼちゃの彫刻をしました。ハロウィン特別編・おばけかぼちゃの作り方へどうぞ。
10月31日(金):ハロウィンでした。ハロウィン特別編・ハロウィンって?へ。夕食は,ヒラメの刺身など。
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