まわりのアメリカ 4月

 

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4月1日(水)今日はエイプリルフールなので,表紙でいたずらしてみました。でも,ここまでたどり着けなかったヒトもいたようで,ごめんなさい。やりすぎだったかも。

 さて,アメリカ人の一般常識には,時々驚かされることがあります。なかでも一番違和感があるのが,カフェテリアやスーパーマーケットでレジの精算の前に,食べ始めちゃう人。お金払ってないんだから,まだあんたのもんじゃないだろ?と思うのは日本人だけでしょうか。レジで長い列ができているときなどは,これから支払うはずのソフトドリンクがほとんど残ってない,なんて人もいます。

 また,これとは別の話ですが,よく昼食を食べに行くターヒールカフェでは,レジの精算時に負けてくれることがあります。負けてくれるといっても1セントなんですが,でもこれも最初は「え?」と思いました。例えば,ミルクとオニオンリングとフライドチキンサンドを頼むと合計$3.96で,1ドル札を4枚出すと5セント玉一個返してくれるんです。他の人がレジをやっているときは,負けてくれるなんてことはないので,どうもこのおばちゃんが,ここの責任者のようで,そのくらいの権限はあるのかも。さもなきゃ,1セント硬貨を4枚掴むのが面倒くさいだけなのかもしれません。夕食は,豚キムチなど。

4月2日(木)なんだか随分と円安が進んできました。今日の1ドル135円というのは,'92年以来の安値だとか。反対にアメリカの株価はぐんぐん上昇しています。アメリカは日本に発破をかけているつもりなんだろうけど,こんな時に,世界第2位の経済大国ってアメリカに言われても,なんかうれしくないなぁ。

 素人考えなのですが,日本の経済ってアメリカに完全にコントロールされているようで,日本の景気刺激策は物足りないとか言われたり(確かにその通りなのですが),一企業に過ぎない債券格付機関のムーディーズ(Moody's)に国の信用を落とされたり,なんて,ずいぶんと失礼な話に思えます。日本の政府がきちんとした政策を取れないのが原因なのは明らかなのですが,アメリカのマスコミにまで日本の無能さを叩かれるのは,余計なお世話。他国での利権を守るため,その国の政府に介入するというやり方は,もうそろそろ止めて欲しいものです。でも,例えば中国のような毅然とした態度は,日本政府にも,とれないものでしょうか?夕食は,カルビクッパなど。

 先週末のワシントンDC花見編ができました。いつものように特別編は画像が多いので,ダウンロードに時間がかかると思いますが,どうぞご覧下さい。

4月3日(金)今日は,半袖だと少し肌寒いほどでした。相変わらず松の花粉はすごい量で,毎朝,車で出かけるときは,ワイパーで洗い流さないと前が黄緑色に染まってよく見えないほど積もります。これだけ飛んでると,花粉で感作されてアレルギーになるのも時間の問題なような気がします。

 さて,アメリカ人が気軽に声をかけるという話を3月30日に書きましたが,今日は,話しかけられた後の話。

 一口に英語といっても,ネイティブスピーカーの英語とそうでない人の英語が違うのは当たり前ですが,ネイティブの話す英語も地域,年代,人種によって全く違って聞こえます。僕らにとって聞き取りが厳しい南部訛りの英語も,外国人の話す癖のあるそれも,アメリカ人にとってはあまり問題はないようです。

 初対面のアメリカ人と話すときは,今でもまだ緊張するので,その人が聞き取りやすい英語をしゃべってくれると,ほっとします。彼らは,彼らにとってごく自然なスピードで話しているのですが,このスピードのコントロールというのは,人によってはかなり難しいことのようです。こちらの受け答えから,ネイティブでないことがわかると,「英語が不自由な人」に慣れているアメリカ人は,話すスピードや単語の選び方を変えてくれますが,そうでないアメリカ人の場合では,「もうちょっと,ゆっくり話してくれませんか?」と頼んでも,一応試してはみるもののすぐに元のスピードに戻ってしまいます。どうやら「ゆっくり話す」なんて,考えてみたこともないかのようです。

 相手が見える場合は,まだ良いのですが,電話などで,メッセージを受けるときなどは,メモも取らないといけないので,こちらが何度も聞き返すと相手のいらだちが伝わってくることがあり,けっこう焦ります。ダメなものはダメなので,相手にも諦めてもらうしかないのですが,まだまだヒヤリングのトレーニングが必要なことを思い知らされて,しばしば落胆させられます。かといって,ESLの先生や自分のまわりにいる「英語が不自由な人」に慣れている人ばかりと話していると,これまた英語が上達しないのです。

 夕食は,このページを宣伝してくれているSさんに教えてもらったFortune Gardenで春巻き,マンダリン・フライドライスなど。やっぱり,タイ料理や中華料理というのは,日本人にとってあまりはずれがないようで,外食もついついこの系統が多くなってしまいます。

4月4日(土)今日はヨーヨーの日。日本でも流行っているというので久しぶりにヨーヨーなんぞを買ってみましたが,最近のヨーヨーは,ハイテクですね。ボールベアリングと遠心クラッチが付いていて,スリーピング(下で回転しながら停まっていること)で回転が落ちると自動的に戻ってくる。まぁ,余計なお世話のような気もしますが,初心者には便利なんでしょう。と思って,家内がやったら,スリーピングもできません。やっぱり多少の練習は必要なよう。僕が子供の頃に「犬の散歩」が公式名だったのが,今は日本でも"Walk the Dog"ですって。時代の流れを感じます。日本では3〜4割高めの定価がつけられているようです。

 さて,しばらく前から街で目に付くようになったのは,ウサギと卵とバスケット。イースター(復活祭)のアイテムです。色は,パステルカラーが基調になります。春分が過ぎて初めての満月の次の日曜日がイースターの日になるので,毎年その日付は変わります。今年は来週の日曜日がその日で,ほぼ全米で金曜日から連休になるようです。この時は,みんな家族や親戚で集まったりして留守にすることが多いので,それぞれの地域では,ちょっと早めに今週イースター関係のイベントが開かれる所も多いようです。

 で,僕たちも,今日エッグハントにでかけました。公園や広場に色とりどりの卵(プラスティック製で,中にお菓子や小さなおもちゃが入っている)をあちこちに隠して,子供達に探させるイベントです。卵は,新しい命の象徴なのだそうです。うちは近所のコミュニティで開催されたものと娘のプリスクールの2カ所をハシゴしてしまいました。ちいさな子供達がバスケットを腕からぶら下げて,あちこち卵を探し回っているのを見るのは,とても微笑ましい光景でした。 

エッグハント

 そういえばMacintoshでも,マニュアルに載っていないような隠された機能などをイースターエッグと呼びますが,やっとこの意味が分かりました。夕食は,アスパラガスとゆで卵のマッシュルームクリームキャセロール。

 明日は,4月最初の日曜日なので,夜中(2:00am)にまた夏時間が始まります。明日の朝には全ての時計を全部1時間進めることになります。

4月5日(日)今日は,一日が23時間しかありません。ここのところ日が長くなってきた上に,サマータイム開始で昨日までより1時間時間が進んだため,相対的に日没が遅くなり,さらに太陽の出ている時間が長くなったように感じられます。10月末のサマータイム終了時には,調整が全くうまくいかなかったケーブルテレビのチューナーもWindowsマシンも,朝,僕が起きたときには正常な時を刻んでいました。日本との時差は,また-13時間になりました。

 さて,車を運転していると,交差点の信号待ちで気が付くことがあります。それは,待ち時間がフレキシブルなことです。例えば,左折レーンで車が待っていないときは,左折専用の青矢印が出ずに,そのまま直進の青信号で始まること,左折ラインに車がたくさん並んでいるときは,それなりに左折の青信号も長くなることなどです。直進のレーンでも車がいなくなれば信号が変わります。きっと感知器があるに違いないと思って,それらしいところを見回すのですが,どうも見つかりません。

 アメリカ人に,信号にセンサーがあるのか?と聞いても,「そんな金のかかることしないだろ?」とか,「そんな気もするなぁ」とか要領を得ない答しか返ってこないので,チャペルヒル市が属するオレンジ郡の交通局に直接電話で問い合わせたところ,やはり交通量に応じて変えられるタイマーや検知器が埋め込まれているのだと教えてもらいました。ただ,たいてい見えにくい場所に備え付けられているらしく,未だに僕らも見つけることができません。

 以前,左折レーンに自分が一番先頭で並んだ時に,停止線のだいぶ手前に停まってしまったため,検知器が作動せずに信号が何度変わっても左折の信号が出てくれず,延々と馬鹿みたいに待ったことがありました。また,白線をだいぶ行きすぎて停まり,同じことになっている車を見かけたこともあります。日本だと,ラッシュ時とそうでないときのタイマー調整はしているようですが,実際の自動車の数に合わせて合理的に信号の時間を変えることはありません。ただ電線からぶら下がっているだけに見えたアメリカの信号のまわりには,意外なテクノロジーが隠されていました。夕食は,チキンのドラムスティックなど。

4月6日(月)ノースカロライナの州の花であるハナミズキ(Dogwood)が,まわりでもだいぶ開いてきました。もともと植物の知識はほとんどないため,ハナミズキは春が来たと同時に咲くものと勘違いしていましたが,ずいぶん春が盛りになってから花を開くものなんですね。

 さて,アメリカに来るといろいろな手続きをするために,サインしないといけない場面が多いのですが,これらはできるだけ漢字で書くようにしています。アメリカ人のサインも全く読めないものがあるので,読めないと言う点では漢字でも同じだと思うのですが,アルファベットでないとダメだと言われる場合もあり,書類を受け取る相手が目の前にいるときは,「漢字でいい?」と聞くようにしています。丁寧にするときは,漢字の後にアルファベットで書くこともあります。

 面白いのは,契約書などを書くときに,いろいろな項目ごとに「同意した」という意味で,こちらのイニシャルをいちいち書かせること。日本だと,はんこをポンポンと押させる感覚でしょうか?もちろん最後には正式に署名させられます。

 そうそう,日本のシティバンクでは,銀行印じゃなくてサインでも口座が開けるのに,何も考えずに銀行印にしてしまいましたが,今考えてみるとサインの方が便利だったかもしれません。ただ,こちらに来て漢字を書くのは,自分の名前くらいになってしまったので,来た当初よりもだいぶ漢字を書くのがへたくそになってしまって,それに影響されて自分のサインもよく見ると,アメリカに来た当初とだいぶ変わってきてしまっているようです。サインってはんこに比べたら安定してませんよね。こういうのは見る人が見れば,きちんと認証できるのでしょうか?

 クレジットカードのサインももちろん,漢字で書いています。店によっては,じろじろ見比べるところもあれば,ほとんどサインなど確認しないで,署名する前にカードを返してくれるところもあります。漢字ってアメリカ人には格好いいみたいで,「COOL! こりゃ,誰にもまねできないね。」なんてレジで言われることもあります。ただ,インターネットや電話によるオンラインショッピングなどは,サインがなくても買い物ができるので,絶対的なものではなくなってきているのかもしれません。はんことサインとどっちがセキュリティは高いのかなぁ?夕食は,ピーマンのミートライス詰めとトマトのブロッコリー・スタッフィングなど。

4月7日(火)こちらの銀行には,日本のような銀行通帳がありません。銀行によって多少時期に差はあると思いますが,毎月中旬になると前月分のバランス(預金残高)と口座内のお金の動きを記録した報告書が送られてきます。自分が振りだした小切手も,支払先が換金した後のものについては,報告書と一緒に送り返されてきます。HAMACHI!家でもこの二つとクレジットカードの請求書などを見比べながら,請求の間違いがないかを,必ず確認するようにしています。

 たまに,最初のアパートのマネージャーのように,勝手に250ドルも余計に引き出すような悪徳業者(結局返ってきませんでしたが)や小切手の改竄などが起こることも稀ではないので,気をつける必要があります。自分のお金は,自分で管理するというのが原則です。アメリカでは誰でも確定申告をすることになっているのも,自分がどれだけ税金を納めたか,自分の納めた税金がどのような使われ方をしているか関心を持つのが当然という雰囲気があるからだと思います。

 日本におけるサラリーマンの給与の源泉徴収は,第二次世界大戦中に始まったもので,手っ取り早く税金を集めるための仕組みとして,この時代の背景に影響されてできたものと聞いています。いろいろと日本のやり方に,口うるさいアメリカではありますが,日本の政府も,アメリカの言うことを何でもハイハイと聞いているわけではなくて,源泉徴収をやめろとか消費税を3%に戻して歳出を減らせとか国民のためになりそうなことは,とことん拒絶する傾向があるようです。

 というわけで,J-VISA保持者のための確定申告をまとめてみました。4月15日の締め切りまでは,もうちょっとありますので,関心のある方はご覧下さい。夕食は,マーボー豆腐など。

4月8日(水)なんだかだいぶ暑くなってきました。テレビでも記録的な暑さなんて言ってましたから,普通ではないようなのですが,このまま夏に突入してしまいそうな雰囲気です。

 さて,日本では,やっと車のナンバープレートの数字を選べるようになるそうですが,アメリカでも余分にお金を払えば(ノースカロライナでは,毎年20ドル),アルファベットや記号から使いたいものを選んで自分だけのプレートを作ることができます。特に何も言わなければ,アルファベット+数字のプレートが届きます。

 アメリカに来る前は,誰でもスペシャルなプレートをつけているのだと思っていましたが,チャペルヒルのまわりでは意外に保守的なのか,それほど多くは見かけません。州内に同じプレートがなければいいので,かなり自由度は高いと思うのですが,作った人のを見ていると,8文字のスペースでは足りないらしく,"for"を4,"too"や"to"を2にして字数を少なくしたり,関係者にしかわからないような略語を使っているものも多く,これはいったい何だろう?と想像するのもまた楽しいものです。アイスクリーム売りのナンバープレートが"SCOOP"となっていたり,ホットドッグのトラックが"HOT DOG"なんていうのは,なるほどと思わせますし,また,日本人にもストレートに笑わせてくれるのもあったりして,僕らのナンバープレート探求は尽きません。

アイスクリームトラックのナンバープレート

 日本と違って,ナンバープレートは,州独自のプレートです。それぞれの州がご自慢の花や鳥,有名な風景や州の形,名物などをあしらったデザインなので,他州からの車を見つけると,「この州のはダサイね。」とか「ちょっとすっきりし過ぎてるね」などと,ついつい批評家のような目で眺めるようになってしまいました。車やナンバープレートの登録費用は,ノースカロライナ州では,道路脇の花や緑に使われることになっているそうで,おかげでいつでも快適なドライブを楽しむことができます。車に関する公金を道路まわりに使うのは,当たり前のようにも思えますが,そうしていない州の道は,やっぱり殺風景に見えます。夕食は,特製ビーフカレー。

4月9日(木)実験でマイクロピペットを使いすぎたため,親指の付け根が筋肉痛。キーボードが打ちづらいので,今日は簡単な話を。

 僕にかかってきた電話で思い出したこと。子供のデイケアセンターの話です。親が働きに出ている間,子供を預けるところなのですが,日本と違って,親が働きに出ていなくても預けることはできます。AAというグレードのライセンスを持ち,先生一人当たりの子供の数が少な目,という良い環境の所では,平均的な月謝代がチャペルヒルあたりだと600〜800ドルくらいになるようです。子供の年齢が上がれば,多少安くなるのですが,アパート代と同じくらいの額になってしまうので,子供を預けるために働かなくてはいけないという逆転現象も起きているのではないかと思います。親も子供も充実した時間を過ごせるなら,仕方がない出費なのかもしれません。

 で,僕にかかってきた電話ですが,こちらに来てすぐの時(7月)にウェイティングリストに載せてもらっていたデイケアから,夏頃から空きができたのでどうか?という内容。残念ながらその頃にはもう日本なので,リストからはずしてもらいました。評判のよい施設は,一年待っても空きができないのだそうです。

 HAMACHI!家のMoving Sale List(見本)を公開します。興味のある方は,ご連絡下さい。夕食は,スポッテドトラウトのムニエル。

4月10日(金)毎度おなじみになってきた「ちょっと調べてみました」コーナー。今日は,グッドフライデー(Good Friday)です。日本語では,聖金曜日とも呼ばれるようですが,キリスト教の用語で,イエス・キリストが十字架に張り付けにされて命を落とした(受難)日です。ただ,なぜ「グッド」なのかアメリカ人に聞いてもわからないようです。そしてイエスは,日曜日に復活するのですが,これを祝うのがイースター(復活祭)というわけです。巨石像モアイのあるイースター島も1722年のイースターの日に発見されたことにちなんで名前が付けられています。UNCでは,今日から3日間の連休で,学生達がこぞってバカンスに出かけたため,なんとなく街がひっそりとしていました。

 そろそろ,サマータイムにやっと体が慣れてきたようです。昼間は何ともありませんが,1時間進んだ分,夜更かししやすく,どうしても朝寝坊になってしまいます。娘は,時計を見て頭で理解することができないので,時差ボケがまだ続いているようです。僕の両親がチャペルヒルを訪れたので,夕食は,僕らのアパートでスペシャルディナー。

4月11日(土)というわけで,今日は,両親をチャペルヒル周辺に案内しました。チャペルヒルは,一言でいえば大学の街なので,日本人観光客がありがたがるような名所のようなところは特にありません。チャペルヒルやトライアングルエリアは,こんなにいいところだよと言葉で説明するのが難しいし,かといって,オフィシャル・ノースカロライナ・トラベルガイドに記載されているチャペルヒルのアトラクションでも,ちょっと堅すぎるし...まぁ,無理矢理観光コースを考えて,親を連れ回しました。内容は以下の通りです。

  1. 冬の間を除く土曜日午前中にカルボロで行われているオープンマーケットここでは,地元の人たちの生活のトレンドをかいま見ることができる。
  2. UNC-CHのOld well,Coker植物園,Franklin street,UNCのノベルティショップ,ベルタワー, 自分の研究施設など。
  3. フリーウェイI-40。こんなもの観光でも何でもないですが,日本から来たばかりの人には,珍しいでしょう。「この道は,カリフォルニアまで繋がっているんだ」などと加えれば,さらによし。
  4. クラブツリーバレーモール。誰もが認める,このあたりで一番のモールなので。明日がイースターなので,娘がイースターバニーと一緒に写真を撮りました。
  5. 日本食レストランの久喜。アメリカに1週間以上滞在する人は,和食が食べたくなります。といいつつ今日は昼もSushi-'A'でしたが。

 特に刺激的なところは何もありませんが,日本とアメリカの大学キャンパスのスケールの違いを感じてもらうことはできたようです。また,彼らは,ニューヨーク,ボストンを回ってからこちらに来たので,ノースカロライナには緑が多く,のんびりした環境で,同じアメリカでも場所によってずいぶん差があるということがわかったようです。

Easter basket
イースターのバスケット

4月12日(日)いよいよイースターです。今日は,朝の6時半からイースターの礼拝が行われているそうです。いつもはほとんど休まない食料品店のWellspringやA Southern Season,ディスカウントストアのWalmartなども今日は軒並み休みということからもアメリカでは,クリスマスに次ぐ大きな宗教的な祭日だということがよくわかります。

 今日は,ホワイトハウスのあの広い庭でもイースターエッグの催しが行われるそうで,なんとこれは120年も続いているのだそうです。参加するのは,約3万人の親子連れだとのこと。朝,軽く大学で実験をすませて,両親をホテルまで迎えに行きましたが,チャペルヒルのあちこちにある教会では,いつもの日曜礼拝よりも数段おしゃれをした老若男女が,神妙な面もちで集っているのを見かけました。イースターのために春服を新調するほど,みんなこの日は気合いを入れるのだそうです。小さな子供達も,親達に負けずに精一杯おしゃれをしているのが,とても可愛らしかったです。

 かと思えば,僕の親がゴルフ場を見てみたいというので,Duke大学の先にあるHillandaleゴルフコースに行ったところ,アメリカ人がいること,いること。おかげで,「イースターよりゴルフ」という人達もかなりいることがわかりました。その後Dukeチャペルへ。もう礼拝は早い時間に終わっていたので,広いチャペルの中には観光客がちらほらいるだけでした。僕らも中に入ったのは,初めてだったので,立派なステンドグラスや歴史を感じさせる礼拝堂とその大きさに圧倒されました。

 昼はChina oneで飲茶。それから,地元のユニバーシティーモールの敷地内にあるHarris teeterで,こちらのスーパーの大きさを体験してもらい,RDU空港に見送りに行きました。滞在中は天気にも恵まれ,孫の成長ぶりに驚かされるやらうれしいやらで,日本からわざわざ来た甲斐があったようです。

 空港の駐車場では拡張工事のため,かなりのスペースが使えなくなっていた上に,1時間75セントから1ドル,1日18ドルに値上げされてました。どういうもんだろ?夕食は,軽めにボストン・マーケットのサンドイッチなど。今日からイースターウィークなので,子供達は後1週間ほど春休みになります。

4月13日(月)アメリカにいる期間を10日間だけ延ばすため,IAP-66の延長手続きをしました。UNCではJビザの場合,1カ月の滞在に必要な経費の最低額は,本人が900ドル,配偶者は750ドル,子供一人300ドルと決められているそうで,僕らの場合は,これらを足した額×期間分だけの貯金が銀行にあることを保証する書類を作って,申請書と一緒にUNCのインターナショナルセンターに提出しました。

 ビザは,来月5月31日で切れるのですが,IAP-66がそれ以降有効なら問題ないそうです。不法滞在になって前科を残したくないので,短い期間ですがきちんと処理してもらうつもり。必要な書類は,この2枚だけなので実に簡単なのですが,もうちょっと長くなってくると,違うのかもしれません。銀行の預金残高を,一時的に日本から借金して増やしておいて書類を作り,その後すぐに見せ金にしたお金を日本に送り返すなんてウラ技もできそうな気もしますが,チェックするのかな。まぁ,お金がないと生活できないのであまり意味はないけど。

 引っ越しの見積もりに来てもらうために,家内がヤマト西濃日通に電話をかけました。大きな家具などで日本に持って帰るものはないので,「小口になりますが,いいですか?」と尋ねたところ,ヤマトには,全く問題ないといわれ,日通は,言葉に詰まっていたそうです。電話の対応の良かったのは,ヤマト。大学からの派遣のような金のないやつは,相手にできないよという態度が伝わってきたのは,日通。なんだかよくわからなかったのは,西濃。日通みたいに客を選ぶような商売をいつまでもしていると,評判落とすと思うんだけどなぁ。さすがに,まわりの評判で聞いていた「うちは高いですよ。」というのは聞けませんでしたが。

 見積もりの人が来るまでに,持って帰るものと,処分するものに仕訳をしておかないと。うちは,まぁ大型の家具などがないので,楽な方だとは思います。夕食は,ナスのムサカ。

4月14日(火)3月6日に申請した家族のITINが,確定申告の提出期限ぎりぎりになって届いたので,これを含めて書類を書き直しました。単にぐずぐずして,今日まで書類を送っていなかったのが幸いしました。来年度以降も使えるかどうか不明ですが,J-VISA保持者のための確定申告も少し手を加えてまとめました。税金は誰に聞いても,少しずつ違うことをいわれるので,混乱してしまいます。

 日本から両親が来てわかったことですが,やはりアメリカでおみやげ物になるメイドインUSAは見つけにくいですね。Made in ChinaやKoreaでは,彼らにとってアメリカ製品ではないらしいのですが,アメリカにしばらく住んでいるとそんなことはどうでも良くなるし,アメリカのブランドとして売られている限り,それはアメリカ製品だという受け取り方になっている自分たちに気が付きました。

 僕らのアメリカでのメインバンク,NationsBankBank of Americaと合併することに。全米最大の銀行になるのだそうです。まぁ,これでしばらくはつぶれることもないだろうから,僕らのわずかな預金も安泰でしょう。夕食は,AshevilleのChina Palaceでエビ,豚肉,鶏肉のトリプルデライトなど。

4月15日(水)今日は,税金の申告の締め切り日なので,これから申告書をIRSに送る人たちのために,郵便局は夜遅くまで営業します。僕らは,Certified Mail(配達証明郵便)で送りましたが,重要なのは,4月15日までの消印です。

 アメリカ人の50%の人は,子供達または自分がよりよい教育を受けられるように,と考えて税金を払っているそうです。ついで25%が公共事業,18%が警察と軍事費のためなどとなっています。日本では,自分が税金を払っている人も払っていない人もあまり実感を持てないシステムなので,同じ様なアンケートをしたらどうなるか興味あるところです。

 時差の話をまたもう少し。日本では,4月15日午前中にPentium IIの350MHz,400MHz版とこれらを使った新製品が発表されましたが,これと同時にインテルデルゲイトウェイ2000も日本のホームページでは,製品についての発表と受注が既に始まっていました。でも,不思議なことにアメリカのサイトには,何の変化もありませんでした。アメリカ時間の朝になって(つまり日本の同日夜)初めて,新製品がインターネット上でもいっせいにアナウンスされ始めました。たぶん取り決めがあるのでしょうが,アメリカの製品が,日本では既に発表されているのに,アメリカでは沈黙が守られていたのが妙な感じでした。日本にいる方が,早く情報が得られるという場合もあるようです。夕食は,サケ炒飯など。

4月16日(木)もう名前を出してしまいますが,読売新聞は相変わらずいい加減で,時々届かず欠番が出ます。来るときも2,3日まとまってくるので,ニュースを読むというよりは,知っていることを確認したり,その他の読み物のために取っているような状態です。来なかった分は,ある程度まとまったところで,新聞社に電話してその分長く届けてもらうことになるのですが,先日も家内が電話したところ,「そんなに何度も届かない訳がない。郵便配達人に確認しろ」と言われたとのこと。それはあんた達の仕事じゃないかぁ?!顧客に対する態度じゃないですよね。だいたい,こっちは親切にも届かなかったことを報告してあげているのだし,他の郵便物は問題なく届いているのだから,非は郵便局にはないはず。

 アメリカに来るまでは,アメリカで受けられる日本人向けの各種サポートサービスは,とてもありがたい存在だと思っていました。でもしばらく暮らしているうちに,便利なのは相手が日本語をしゃべってくれることだけで,そのサービスの内容や対応は,腹の立つ回数からみてもアメリカ並みかそれ以下のところが多いような気がしてきました。

 たとえ日本にある大手有名企業の名前が付いたサービスであっても,実際に担当するのはたいていこちらの子会社のスタッフです。日本の親会社がしっかりしていたとしても,アメリカの子会社まで,教育が行き届いていないことも多く,日本と同じ様なきめ細かいサービスが受けられると思ったら,痛い目に遭うことがあります。言葉は悪いかもしれませんが,足元を見られているというか,食い物にされているような感じさえ,受けることもあります。クレジットカードのプレミオ然り,海外生活サポートサービスのJALファミリークラブ(ニューヨークやロサンジェルスのような大都会に来ている会社の駐在員しか相手にしていないような内容)然り,読売新聞然りです。

 英語やアメリカ人相手だと競争ができないから,日本語でという安易な発想で始めたんじゃないかと勘ぐりたくなります。そのため,日本人だけ相手にしていれば競争が少なく,淘汰されずに残れるため,その結果,サービスの質も低いままなのではないかと思っています。

 日本語サービス自体は,英語にアレルギーのある人にとっては,ありがたいものであることは間違いありません。でも,日本語で用件を伝えられるということだけで高い代価を払っているというのを理解した上で,利用するなら問題ないですが,時間的な余裕があれば,それに代わる(日本語新聞などは,他に代えようもないけれど),またはそれ以上のサービスがアメリカで探せるのではないかとも思います。もちろん,日本人向けサービスでも,日本の水準以上に気持ちの良い対応をしてくれるところもたくさんあるので,そういうところには,ますます頑張って,低レベルのサービスを駆逐して欲しいと思います。

 異国の地で,日本と同じかそれ以上にきちんとしたサービスを提供できれば,それを利用する日本人が世界できちんと評価されるようになるための原動力になり,また海外でのサービスの評判が良ければ,結果的に日本の評判もあげることになるような気がするのですが,考えすぎでしょうか?日本人相手に,評判が悪いようじゃダメです。夕食は,ドラムスティックのマリネード焼きなど。

4月17日(金)アメリカでは,公の場所はもちろんのこと,一般の家でもよく国旗を掲げているのを見かけます。国旗と一緒にノースカロライナの州の旗も見慣れてきました。日本では,オリンピックなどスポーツの世界では,日の丸を振って応援するのが当たり前になっていても,日の丸や君が代が国旗や国歌として決められた経緯に問題があるということで,受け入れがたい立場の人たちもいるようですが,アメリカのように自分の国の旗や歌に敬意を払える環境があるというのは,単純にうらやましく思います。

 アメリカでは,国旗を大切に扱うという法律まであるそうですが,そこまでしないでも,国を思う気持ちを向ける対象としてのシンボルの扱いに関しては,日本でもきちんとしておいたほうがいいと思います。僕らのアパートの裏にある家では,国旗と一緒にドクロマークの旗が時々つけられています。気になってしかたないのですが,わざわざ聞きに行く気にはなりません。

 夕食は,和楽味(Waraji)で,定食など。トライアングルエリアで気になる日本食のレストランは,これでだいたい全部行ったことになると思います。HAMACHI!家のランキングもほぼ確定しました。

4月18日(土)先日CNNで,銃による死者の国別ランキング(1994年の統計)が発表されていました。調査が行われた36の国のなかで,一位はもちろんアメリカ,日本はありがたいことに最下位でした。これによるとアメリカは日本の約285倍も銃による死亡者が多いことになります。ちなみに上位は,以下ブラジル,メキシコと続き,下位は,香港,韓国,日本となります。銃保持の件をアメリカ人に聞いても,それは憲法で保証されている「自由」に関する重要な部分なので,なかなか手をつけられないのだと言っていました。民主主義を貫くアメリカですから,まだまだ銃を持つことが必要と考えている人の方が多いということでしょう。

 引っ越しのための荷物整理を始めたら,日本から持ってきた「危険にあわないための海外安全ガイド」(KDDクリエイティブ発行)という本が出てきたので,ちょっと読み直してみたところ,多少脅かしすぎの所もあるように思えますが,かなりヒヤッとさせられる内容が多く,アメリカに来たばかりのときは,神経質なほど,かなりまわりに気をつけるようにしていたのを思い出しました。最近は多少余裕が出てきたためか,ちょっと警戒心が薄れてきています。

 まぁ,このあたりのアパートの作りや人々の暮らしぶりを見ても,チャペルヒルは,アメリカの中でも安全な方なのですが,アメリカで最も危険な都市のリストでは,日本人が観光で訪れることもあるような有名な都市もいくつかあるので,要注意です。例えばアメリカの首都ワシントンDCは,警官の人数が全米一なのに,暴力による犯罪件数は,全米平均の3倍あるのだそうです。夕食は,鉄火丼など。

4月19日(日)イースターウィークが終わりました。今日は子供関係でもいつもお世話になっているFさんのお宅で,バーベキューパーティが開かれました。みんなで少しずつ料理を持ち寄り,Tさんが1日かけて仕込んだという骨付きカルビにかぶりつきました。うちでも時々買うことのある肉なのですが,仕込みと焼き方が違うと,けっこう違う味になるんですね。柔らかくて美味しかったです。

 留学や海外派遣される人の年齢はどうやら似通っているらしく,子供達の年齢もだいたい同じくらいになるようです。子供達も仲良く(というわけにもいきませんが),エキサイティングな時間が過ごせたようです。アメリカに来ても来なくても,子供が育つにつれ,新しく覚えることやイベントがあるので,「まわりのアメリカ」に書いていることで,日本でも常識になっているようなこともあるだろうと思いますが,これに関しては,アメリカから見ることしかできないので,日本と比べることができません。僕らには,2歳前後の子供達の目に,アメリカでの生活がどのように映り,今後の彼らの成長にどう影響していくのかがとても楽しみです。

 夕食は,オムライスなど。最近,ここを読んで下さっている方からわざわざメールをいただいたのに,返信を出しても戻ってきてしまうことがあります。届かないのは悔しいので迷子メールのおたずねコーナーを作りました。心当たりのある方は,どうぞご覧下さい。

4月20日(月)引っ越しの見積もりなどを頼んだので,帰る日をそろそろ決めないとなりません(よく考えてみると逆さまだな,こりゃ)。仕事の後に,RDU空港まで行きました。6月9日に書いたように,一年間オープンの往復チケットを買ってあったので,席を予約すればいいだけのはずです。電話だとミスをしそうなので,わざわざ空港にあるユナイテッドのチケットカウンターまで行くことにしました。

 RDUから日本への直通便は無いので,必ずどこかを経由する必要があります。オープンの往復チケットでは,最初に自分の経由地を決めて,一筆書きで帰ってくるように予め設定します。僕らは,行きも帰りも成田←→ロサンジェルス←→シカゴ←→RDUという経路のチケットにしてもらっていたのですが,係の人が,気を利かせて「シカゴから日本への直通便にするか?」と聞いてくれました。きっと帰る直前まで引っ越しや仕事のまとめやらで,どたばたして余裕がないに決まっているので,ロサンゼルスに寄らずに帰れるのは,僕らには好都合です。一も二もなくシカゴからの直行便をお願いすることにしました。経路は変えられないものと思いこんでいたので,助かりました。

 子供には,あらかじめ子供用の食事を,と頼んでおくと(忘れられない限りは),キッズミールが出てくるはず。これも一緒に伝えておきました。帰る日を決めたので,だいぶ気持ちが落ち着きました(ここを離れるのは,寂しいけど)。あとはこのスケジュールにあわせて,帰国の準備を進めることになります。車の売却など大きなものが決まっていないので,多少不安はありますが,まぁなんとかなるでしょう。空港まで出かけたので,もうちょっと足を伸ばして,夕食は,Sushi'A'でチャンポン,焼きそばなど。

4月21日(火)アメリカ人は,早起きです。どこでも始業時間が日本より一時間くらいは早いような気がします。そして午後5時になると駐車場から車の渋滞ができるほど,先を争うようにして帰ります。日本のように就業時間後もだらだら仕事を続けるのは,あまり好まない人が大多数のようです。5時ぎりぎりになって,事務などに仕事を頼みに行くともう誰もいないなんてことはザラです。来るのも早いけど,帰るのも早いこと。

 最近は夜8時過ぎまで明るいので,仕事の後ゴルフなんてのもわりとメジャーなアフターファイブの過ごし方のようです。仕事とプライベートのメリハリがついていて気持ちの良いものですが,アメリカ人はみんなそうかというと,日本人のようにすっきりと切り替えのできない人もちらほらいます。こういう人は,特に大学で研究している人に多いような気がしますが,うちのボスなども,今日は朝2時半(朝っていうか?)に研究室に来たそうです。「今日はもう既に12時間以上大学にいるぞ。新しい論文のことが気になって眠れなかったから,大学に来てしまったんだ。」ですって。ワーカホリックの見本のような人です。夕食は,子供のプレイグループで一緒のNさんに教えてもらった,チキントマトクリームライス。美味しゅうございました。

4月22日(水)大学内やスーパーなどには,誰でも使える掲示板があり,ムービングセールや車の売却のお知らせなどの張り紙が貼ってあるのをよく見かけます。また,集合郵便受けなど人の立ち寄りそうなところには,だいたい何か貼られています。日本だと,銀行でよく見かける「家庭教師します。」とおなじノリかも。

 面白いのは,必ず張り紙の下側4cm程は,十〜二十くらい縦に切れ目が入っていて,それぞれに電話番号などの連絡先が書かれており,興味のある人がちぎって持っていけるようにしてあるところです。日本のように個人売買の雑誌のようなものは見かけない代わりに,新聞のClassifiedというページで,求人,アパート,遺失物,売ります買いますなど項目別に広告をうったり,こういった張り紙をするのが普通なようです。僕らもそろそろこれを作らないといけないかな。夕食は,野菜と挽肉のカレー。

4月23日(木)今日は,Take our daughters to Work Dayで,親が娘を仕事場に連れていく日です。UNCでも女の子をよく見かけました。

 それと,IAP-66の10日間延長手続きが済みました。受け取るときに特にIDを見せることもなく,サインなどを決められた場所にしておしまいです。簡単でした。パスポートに貼ってあるビザは5月末で切れるのに,このピンク色のぺらぺらの紙の方が,効力を持つというのは,変な感じですが,ビザは,入国するためのもの,IAP-66は,滞在するためのものと考えた方がよいようです。

 今日は引っ越しの見積もり,1社目。日通の人がチャペルヒルから2時間半ほどのシャーロットから来ました。うちはそれほど荷物が多くないようで,単身者用パック×2という方式を勧められたようです。対応も電話の時に比べて,かなり良かったそうです。

 夕方から,UNCのディーン・スミス・センターでセサミストリート・ライブショウが開かれました。娘もだいぶキャラクターがわかるようになりました。僕もマペットがどう動くのか楽しみだったのですが,残念ながら全部着ぐるみでした。バスケットボールの試合に使われるこのドームも今日は子供達の歓声でいっぱいでした。と書きたいところなのですが,意外と閑散としていて,1万人は入ると思われる会場に500人ほどしかいなくて,わりと落ち着いた雰囲気でした。エルモの風船5ドル也。今日が初日で日曜日まで何回か公演があるようです。

 ディーン・ドームには,バスケットボールを見に行きたいなぁと思っていて,結局行けなかったのですが,こういう形で入ることになるとは思いませんでした。東京に帰ったら,セサミプレイスに行ってみようかな。夕食は,三色丼など。

4月24日(金)町では,FedExUPS郵便局など運送関係のトラックをよく見かけるのですが,どれも大体同じ型のようです。運転席の両脇にはスライド式のドアが付いているのですが,まずこのドアを閉めて走っている車を見かけません。横から見ていると運転席に腰掛けているドライバーの足の先から頭のてっぺんまで見えることになります。フリーウェイでもそのままなので,風通しが良すぎて怖くないのかなぁと思いますが,一応デリバリーのドライバーは,シートベルトを締めている(義務ではない)ようです。

 今日はヤマトに見積もりに来てもらいました。5月末までは,日本に帰る人たちが多いので,ちょうど今頃は見積もりのラッシュのようです。みんな出払ってしまったのか,営業所長さんが一人で来ました。チャペルヒルのまわりは,夏帰る人が多くて,シャーロットは,冬帰る人が多いのだそうです。

 夕食は,Sさんに教えてもらった,カルボロのThe Trains Cafeで,ジャンバラヤ,ソフトシェルクラブなど。使わなくなった電車をそのまま使ったレストランです。最近気が付いたのですが,こちらのお店やレストランでは定休日を書かずに,営業日だけを書いているところが多いようです。何曜日が休みかなぁ?と思って,営業時間などをチェックするのですが,書いてない曜日が定休日ということになります。営業日でも曜日によって時間を変えるお店も多いので,営業時間の表示も2,3行では済まないことも稀ではなく,これも習慣なんでしょうが,定休日がわかりづらいのはちょっと面倒です。

4月25日(土)Apple ColorSyncというモニターをCyberian Outpostという通販で買いました。通販の会社が独自の配達網を持っていることはないので,昨日書いたようなUPSやFedExもしくはAirborneのような比較的大手の運送会社に依託しています。最近の配達は,みんなインターネットで自分の荷物がどこにいるかわかる(Tracking)ようになったので,精神的にはだいぶ楽になりました。今出荷されたところだなとか,もう隣のバージニア州に入ったとかが,自分のオーダーナンバー等から追跡できます。

 ただし便利なのはここまでで,荷物がチャペルヒルの集荷センターを出たことまではわかっても,自分の家にいつ来るかがわかりません。電話で問い合わせても朝8時〜夜8時までの間に来るというだけで,午前か午後かも"I have no idea"ですって。すぐモノが欲しいときは,結局来るまで待っていることになるので,けっこう苦痛です(小さなモノなら,留守の間にポーチに置いといてくれたりもするのですが)。これがなければ,通販も気楽なんだけどなぁ。

 で,このモニター,コンセントにつないでスイッチを入れても,うんともすんともいいません。しまった!また不良品を掴まされたか?!と思って,ケーブルを替えたり,接続ケーブルを抜いて違うアウトレットに繋いでみたりしても,やっぱり何も起こりません。しかたがないので,面倒くさいけどインターネットのページをだして,返品の仕方を参照しながら,e-mailを書きました。返品するのは,Return Authorized Numberが必要になるそうで,会社によっては荷物の箱や受取証に記入されています。なければ発行するように要求できます。

 E-mailを出す前に,もう一度マニュアルのトラブルシューティングをよく読んでみると,コンピューターに接続されていますか?コンピューターがONになっていますか?なんて書かれています。あれれ?さっきはコンピュータの電源はつけなかったかもしれないなぁ。もういちどコンピュータにつなげ直して,あれこれいじっていると,つきました!

 どうやらこのモニターは,消費電力を抑えるために,コンピュータからの信号が来ていないとONにならない仕組みのようです。いやぁ,最近の機械は複雑ですね。でもまた荷物のやりとりをしなくて済むので,ほっとしました。

 夕食は,車を飛ばしてAshevilleのTOMOでTOMOデラックスコンボや焼きそばなど。このお店,ヒットです。トライアングルエリアにあれば,よかったのに。

4月26日(日)今月は,先々週と今週の2回チャペルヒルから車で4時間ほど(約360km)の,アッシュビル(Asheville)を訪ねました。何度行っても気持ちの良いところです。アッシュビル特別編を,どうぞ。

 アメリカの滞在が長くなるに連れ,長時間ドライブの度胸がついてきたのか,目的地までの感覚的な距離も短く感じるようになってきました。なんだか不思議な感覚です。アメリカのスケールの大きさが身に付いてきたのかもしれません。日本に帰ったらどうなっちゃうんでしょうね。今日はチャペルヒルでアップルチルという大きなフェスティバルがあったのですが,残念ながら見に行けませんでした。秋のフェスティフォールと並ぶお祭りで,アップルチルの方が賑やかなのだそうです。夕食は,地元のChili'sでファヒータなど。

4月27日(月)緑はだいぶ濃くなってきましたが,本格的な夏には少し間があるようで,今日は半袖だと肌寒いほどでした。ハナミズキが咲き始める頃から,朝はいい声で鳥たちが鳴き始めます。州の鳥のカーディナルも時々見かけます。

 7月14日の日記にも書いていますが,こちらの住宅では照明が少なく,日本人にとってはかなり暗く感じます。そこで日本人のお宅にお邪魔すると必ず置いてあるのが,うちでも7月25日に買った背の高いハロゲンランプ。これを部屋毎に置くと,まぁまぁ暮らせるようになります。

 部屋が暗いと感じているのは,日本人だけかと思ったら,学生寮にいる学生達も不満を持っているようで,大学側はハロゲンランプの使用が火事につながるとのことから,これを禁止しているのですが,「横暴だ!」「部屋で勉強ができない」と怒りの声を上げています。昔,保健体育の教科か何かで,読書に必要な光量とか,手元のライトと天井のライト2種類が机の上での作業に必要などと習った記憶がありますが,学生たちもムーディな暗闇より,実用的な明るさを好むのかもしれません。カリフォルニアなどと比べて,瞳の黒いアジア系の学生が増えたという訳ではないようです。夕食は,スペシャル炒飯。

4月28日(火)英語の聞き取りで,未だに苦手なのが,数に関連している話題です。位取りが日本語と違って千(thousand)の次の単位が百万(million)で,10万は,one hundred thousandとなり1000が100 個あるという表し方になります。紙に書きながらなら理解できるのですが,早口でいわれると,もうダメです。

 最近はもう大きな数を言われると,拒否反応が出てしまって,相手には申し訳ないのですが,ただ聞き流してしまうこともあるほどです。千は,1,000で,百万は,1,000,000で以下0が三つ増える毎にbillion,trillionと続き(イギリスではまた違う)ます。でも,ここまで大きくならなくても,ドルを日本円に換算して考えるときなどは,これらの数に約130倍しないといけないので,まじめに計算してると間が空いてしまってもう会話になりません。自分の国のことを話すときは,数の話は避けて通れません。最初に比べれば多少ましになってきましたが,実験などで「何倍希釈して...」と言われたときは,反射的に「紙に書いてくれ」と頼む技も身に付きました。

 また,年号などはイレギュラーになり,1998年は,Nineteen Ninety-eight,1900年は,Nineteen hundredとなり,たまにこの調子で単なる数の3,600をThirty-six hundred,ひどいときは345をThree forty-fiveなどと言うこともあるので,けっこうめちゃくちゃです。これも慣れるしかないのでしょうが,いつになることやら。夕食は,ウィンナーとザワークラウト煮込みなど。

4月29日(水)インターネットで日本語のニュース関係のサイトがあまり更新されてないなぁと思ったら,日本はゴールデンウィークに突入ですね。しばらく気がつきませんでした。この時期アメリカでは特に休みはありませんが,アメリカの観光地は,今年も不況にもめげない日本人が増えるのでしょうか。日本からチャペルヒルに観光で来る人はいないだろうけど,けっこういいところですよ。

 さて,日本で自動車を購入するときに何を情報源にするかというと,雑誌の評価やカタログ,店頭でのチェックが普通だと思いますが,アメリカではこれらに加えて,衝突時の安全性と修理にかかるコストのデータなども公開されています。これらのデータは,各製造元が発表しているものではなくて,非営利の機関(米国運輸省道路交通安全局(NHTSA),米国道路安全保険協会(IIHS)など)がデータベースを作ったもので,だれでも閲覧できるようになっています。1997年製の車の種類は,国産車,外車含めて200車種以上が登録されています。ちなみに一番死亡率の高いスポーツカーは,シボレーコルベットとカマロで,低速の衝突時の補修費用が一番かからなかったのは,新しいビートル(←ますます欲しくなるなぁ)。韓国車のHyundai Elantraなんぞは,修理費はかかるは,命は失うはで,かなり厳しい結果がでています。

 日本でも政府出資の自動車事故対策センターが似たようなことをしているのですが,登録車数は比べものにならないくらい少なく,アメリカに比べてだいぶ立ち後れているように思えます。警察や自動車保険会社は,どんな車が事故を起こしやすく,致命的な事故になりやすいのかなど,すでにかなりの数のデータを把握しているはずだと思うのですが,あまり官民の連携はうまくいっていないのでしょうか。ここをもっと強力にバックアップすれば,このデータを見て車の購入を決めるお客さんも増えて,保険会社は保険の支払額も少なくできるし,警察だって仕事が少なくなって,良いことばかりではないかと思います。もちろん交通事故で命を失う人が少なくなるというメリットが一番重要です。夕食は,回鍋肉など。

4月30日(木)日本の実家から物を送ってもらうときは,たいていSAL便にしてもらっているのですが,そろそろSAL便では,僕らが帰るまでに届かない可能性もでてきそうなので,今回は急ぎのものなどを宅急便で送ってもらいました。荷物がアメリカの税関を通るときには,中身を開けて調べられることがたまにありますが,どうやらSAL便より宅急便の方がその率が高いようです。今回も,元々のガムテープがカッターナイフで切られ,農務省が開けて調べたよというスタンプが押されていました。カッターの刃が届きそうな部分には,あまり大事なものを詰めないか,段ボールやプラスティックの板を一番上にするのがいいかも。食料も入っていたのですが,生ものや肉類ではなかったので特に問題はなかったようです。夕食は,トム・ロビンソンで買ったサーモンの刺身。脂がのっていてうまかったぁ。

 さて,今日で4月もおしまい。残すところあと40日ほどとなりました。帰国後はこのページはどうなってしまうの?という質問を,最近いただくようになりましたので,大事な読者の方々にお知らせです。気が付かれている人もいると思いますが,ここに書くためのネタを(忘れないために)下の方に書いてあります。今数えてみたら,まだ50個ほど項目がありました。日数が足りないのでたぶん消化できずに帰国することになると思います。中には,かなり長くなりそうなテーマも含まれているので,帰国後忘れないうちに,日記とは違う形でまとめようと思っています。最低でもこの夏まではあれこれと更新が続くと思いますので,どうぞしばらくおつき合い下さい。 ←つき合ってあげてもいいぞという方は,押してみてね。励ましの空メールがHAMACHI!に届きます。

 それから,ノースカロライナやチャペルヒル・ダーラム・ラーレイ周辺を紹介する新しいウェブサイト「North Carolina なんでも日記」ができました。HAMACHI!の「まわりのアメリカ」とはまた違った細やかな視点で,あるときは優しく,またあるときは厳しく「アメリカ」を紹介しているページです。WebmasterはHAMACHI!ファミリーもいろいろとお世話になっているNさんです。URLは,http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/2075/(現在は,http://www.geocities.com/SoHo/Atrium/7375/に移動)。まだ工事中の所もあるようですが,ついつい引き込まれるサイトです。是非遊びに行って下さいね。


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1ドル当たりの円相場:月中平均 131.67円

月中最高値 127.40円( 10日)

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リンク

ターヒールカフェ:http://www.dining.unc.edu/dining/fac.htm#TAR HEAL CAFE
ムーディーズ:http://www.moodys.com/
国の信用を落とされる:http://www.moodys.com/repldata/ratings/actions/pr.18470.html
Fortune Garden:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/1000/17/62/
ヨーヨーのスリーピング:http://www.bandai.co.jp/yoyo/f_trc.html
夏時間:http://deil.lang.uiuc.edu/web.pages/holidays/DST.html
ハナミズキ:http://statelibrary.dcr.state.nc.us/nc/symbols/flower.gif
オフィシャル・ノースカロライナ・トラベルガイド:http://www.visitnc.com/cat/visitnc/index.html
チャペルヒルのアトラクション:http://www.visitnc.com/cat/visitnc/heart/cities/TX/Chapel_Hill.html
Coker植物園:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/0003/02/05/
Hillandaleゴルフコース:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/1000/06/70/
China one:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/0003/09/80/
ヤマト:http://www.kuronekoyamato.co.jp/
西濃:http://www.seino.co.jp/
日通:http://www.nittsu-usa.com/
NationsBank:http://www.nationsbank.com/
Bank of America:http://www.bankamerica.com/
インテル:http://www.intel.com/
デル:http://www.dell.com/
ゲイトウェイ2000:http://www.gateway2000.com/
プレミオ:http://ns.netcity.or.jp/FamiNet/whatsnew.htm
JALファミリークラブ:http://www.jal.co.jp/jalmile/sky/jfc.html
読売新聞:http://www.yomiame.com/
和楽味:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/2010/25/95/1.html
CNN:http://www.cnn.com/
Sushi'A':http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/0002/60/48/
Take our daughters to Work Day:http://www.ms.foundation.org/
シャーロット:http://www.charweb.org/
セサミストリート:http://www.ctw.org/
セサミプレイス:http://www.sesameplace.co.jp/
FedEx:http://www.fedex.com/
UPS:http://www.ups.com/
郵便局:http://www.usps.gov/
The Trains Cafe:http://www.TriangleRestaurants.com/TheTrainsCafe/
Cyberian Outpost:http://www.outpost.com/
Airborne:http://www.airborne-express.com/
Chili's:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/0003/10/44/
ニュース・インデックス:http://www2.baywell.or.jp/newsindex/
車の安全性:http://www.hwysafety.org/crash/ctve.htm
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA):http://www.nhtsa.dot.gov/
米国道路安全保険協会(IIHS):http://www.hwysafety.org/
自動車事故対策センター:http://www.osa.go.jp/
トム・ロビンソン:http://www.citysearch11.com/E/V/RDUNC/0002/67/49/
North Carolina なんでも日記:http://www.geocities.com/SoHo/Atrium/7375/