休みを利用して,世界産に登録されている富岡製糸場へ初めて行ってきました。
まずは,公共の交通機関を利用した行き方を。
最寄り駅は,上信電鉄の「上州富岡駅」になります。
車で来る場合は,富岡製糸場に直接付属する駐車場はありませんので,近隣の駐車場を利用することになります。
上州富岡駅へは,高崎駅が起点(始発)になるので,どこから来るにしても,一度高崎駅で降りることになります。
で,重要なポイントは,都会から来るヒトはビックリするかもしれませんが,上信電鉄は,JRではない独立したローカルな鉄道会社の路線なので,1時間に1本〜3本しか電車の本数がありません。
なので,富岡製糸場での見学時間を長くとりたい場合は,時間の余裕をみて,目的の電車の発車時刻をきちんと定めて行動することが必要になります。ええ,都内に住んでいると,この辺の感覚がちょっとだいぶ違うので戸惑うことになると思います。
高崎駅から上州富岡駅までは,約40分
運賃は810円です。
が,
こんな便利な往復乗車割引券がありますので,お見落としなきよう。
自動券売機にも,このボタンがあります。
あ,Suicaとか電子マネーやクレジットカードは使えませんので,現金を用意しておいて下さい。
今だけですが,上信電鉄では,GoToトラベル事業に伴い配布される「地域共通クーポン」も,有人の券売所で使うことができます。お釣りはでませんのでご注意を。
で,この「富岡製糸場見学往復割引乗車券」は,令和2年11月現在2200円です。
大人が1人往復すると810円×2で1620円,富岡製糸場の入場料金が1000円なので,2620円のところ,420円オトクということになります。
これは,使わない手はないですね。ただし,上州富岡周辺で宿泊するときは,この往復割引乗車券は使えません。当日往復してくるときのみ使用可能です。
鉄道むすめの「富岡しるく」ちゃんがお出迎え
僕が乗った列車は,ちょうど「絵手紙列車」でした。
2021年3月末まで1日に3、4往復運行しているそうです。
運転席が見える一番前の席に陣取りました。
自分のすぐ前には,整理券が出る機械があって,その前には,料金支払いのボックスが。
無人駅では,運転手さんが運転席から出てきて,券を受け取っていました。
目の前の席は,優先席。
まぁ,だいたい,どこでも空いているんですけれどね,2両の列車なので,無人駅で降りる人は,そんなこともあって,前側の車両に座っているようです。
基本単線なので,列車がすれ違うのは,駅で,ということになります。
上信電鉄の上信線は,1897年の開業で,けっこう歴史のある鉄道です。
13駅の各駅で,自動ドアがあくと,なんとなく,その駅の空気と雰囲気が伝わってきて,ほんのちょっとのローカル線の旅ですが,かなり楽しいです。
先ほどの,往復乗車券を見せると,駅員さんが富岡製糸場までの簡単な地図をくれます。
こういうの,いいですね。
駅の改札を出て,地図の通り,右手に進むと,
「群馬県立世界遺産センター(SEKAITO セカイト)」が見えてきました。
ここ,無料の見学施設なので,時間に余裕があれば,入った方がいいです。
いや,入らないともったいないくらい良くできた施設でした。
なんと2020年6月にオープンしたばかりです。
富岡らしい蚕の繭を使ったアート作品なども置いてありますが,なによりも,「富岡製糸場」1つで,世界遺産ではないというのを気がつかせてくれます。
そう,2014年6月に世界遺産に登録されたのは,「富岡製糸場と絹産業遺産群」としての産業遺産。
フランスの技術を導入した日本初の本格的製糸工場である「富岡製糸場」の他に,
瓦屋根に換気設備を取り付けた近代養蚕農家の原型である「田島弥平旧宅」,
日本の近代養蚕法の標準「清温育」を開発した場である「高山社跡」,
自然の冷気を利用した日本最大規模の蚕種貯蔵施設である「荒船風穴」が同時に世界遺産として登録されています。
プレゼンの仕方も,現代的で,大きな液晶パネルに,繭の形のスイッチを置くと,そこにいる人が話をしてくれるのとか,
子供でも喜びそうな仕掛けがあったり,じっくり観ると,1時間くらいあっという間。
SEKAITOは,世界遺産としての価値や魅力をわかりやすく紹介してくれると同時に,大学や民間と連携し,世界遺産や絹産業,絹に関する歴史文化等の研究に取り組み,総合的に情報を発信していく場所です。
スタッフの方々もとても親切で笑顔を絶やさず,とても居心地のよい場所でした。
次は,機会があれば「荒船風穴 蚕種貯蔵所」へ行ってみたいなと思いました。
シアターで,予習をしっかりしたら,いよいよ「富岡製糸場」へ向かいます。
<続く>
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今回は,ホテルココ・グラン高崎に宿泊して,朝から富岡製糸場へ向かいました。
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