残念ながら,2020年で営業を休止してしまう秋葉原の「PRIME RIB 禅」
母がもう一度行きたいというので,予約して連れて行きました。
まずは,クラフトビールの「スノーブロンシュ・ジャパン・ホワイトエール」
日本酒の発酵技術とベルギービールの発酵技術のいいとこ取りをした,ハーブと発酵熟成による爽やかな風味と酸味のバランスのビール。
後味と風味がかなり好み。5%
シェフが「今まで食べたことがないのをお出しますよ」という好意に甘えたら,すごいのばかり。
寒い日には,こんな温かいポタージュがうれしいね。出汁がきいてる。
葱が大きくて甘い,噛みしめるとキュッとなる食感。柚子の軽いパンチ。
ベイクドトマト大葉白みそ。これ,このまま口の中にほいと入れると,トマトの味が広がった後に,ミソの味がじわっとくる。口の中で完成するレイヤーの料理。
で,冒頭の写真のこれが,すごかった。
「和牛すじ大根煮込み リゾット仕立て」
ふだんは,「柔らか和牛すじ大根」というメニューがあるのですが,これもほんとよく煮こまれていて柔らかくて味が染みていて,このお店を代表するメニューだと思っていたのですが,もうね,これに完全にやられました。
このリゾットがすごい(語彙)。
牛すじ大根の味をギュギュッと凝縮したスープがこのリゾットの中にたっぷり閉じ込められていて,口中がとにかくもう最高に幸せ。
ここまで,全部,メニューにないお料理なんですが,この「和牛すじ大根煮込み リゾット仕立て」だけがメニューのお店をやっても,やっていけると思えるほど美味しいし,何度でも食べたくなります。ああ,こんなお店が…
まだこんなに魅力的で美味しいお料理が開発できるくらい余力があるのに,お客の側からすれば,もったいないことです。
バゲットと思いきやkこれ「仙台麩」です。
でもバゲットにしか見えませんが,軽くてさくっとしてて,これに和牛のパテをふんだんに乗せて,上等な香りが口の中に広がります。
お口直しの「トマトのグラニテ」
トマトそのものの風味を活かしたグラニテ。
いろいろな調味料で味変して楽しめるのもここのプライムリブの特徴
脂の旨さと甘さ,香り,食感,ほんと,これだけ美味しいお肉が食べられるお店が無くなってしまうなんて,ツラい。
最後の一口になると,悲しい気持ちになるんだよね,ここのお肉は。「ああ,これで最後か…」って,ずっと食べていたくなるプライムリブ。
プライムリブに別れを告げつつ,デザートは,抹茶のミニロールケーキ。
甘すぎず,香りがしっかり抹茶。
ああ,美味しかった。
ごちそうさま。
12月29日でこのお店は終了となるようです。
少なくともこの場所で再開することはなさそうとのこと。
パワーアップして,コロナが落ち着いたら,戻ってきて下さい。
待ってます。
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