9月初めに,用事があったので,ふらっと神戸に行ってきました。
せっかく神戸に来たんだから,ちょっと美味しいものでもと,軽くググって,三宮の神戸牛ステーキを手軽に食べられるお店に入りました。
入り方を間違えて,整理券発行機が無い側に入ってしまったのですが,店員さんの案内がなくて,しばらく待って,なんとか整理券を発行できる入り口にたどり着いて,待つこと約15分。
ランチタイムだからか,意外と回転は早いですね。なんとなく妙な違和感を感じます。
ってところで,どんなお店か,察するべきでした。
一度に10人くらいが,ひとつのグループとして,席に案内されます。
大きな鉄板のまわりが,カウンター席になっています。
面白いくらいみんな「神戸牛ステーキランチ」を選びます。
150gだけれど,神戸牛が3500円で食べられるんですから,わざわざそれより安いお肉を選ばないですよね。
「こちらのお肉でよろしいでしょうか?」
というステーキ屋らしいサービスも,料金に入っているんだろうな,きっと。
自分の席の名前が印字されています。
あ,お一人,テンダーロインの人がいますね。
軽く炒ったガーリックチップがお皿にのせられます。にんにくが苦手なら,最初に聞かれるので断ることも可能です。
ステーキ肉も,どんどん焼き上がっていきます。
焼き加減もちゃんと聞いてくれます。
ずっと感じていた違和感にやっと気がつきます。
鉄板の周りにいるのは,お客さん…なのだけれど,これ,僕らナンバリングされて,「フィーディング」だよね。
「餌やり」,家畜の。
「はい,はい,食べて食べて〜 他のお客さんに遅れないように,さっさと食べて〜」とスタッフの心の声が聞こえてくるようです。
お肉は,柔らかいけれど,ちょっとパサッとした部分もあって,これが代表的な神戸牛の質感なのかと言われると,やはり値段なりの肉質だと思いました。
さすがに不味くはないけれど,だんだん,悲しい気持ちになってきています。
ドリンク付き,サラダ付きの神戸牛ステーキで3500円だから,こんなもんだよなって割り切りが必要ですね。
落ち着いた雰囲気の中,ゆったりと美味しいステーキを食べるなら,こんな価格では無理なのはわかっているのだけれど,付け合わせの野菜がモヤシとか,ちょっとコストカットの部分も見えたりして,なんとなく落ち着かないランチタイムになりました。というか,神戸牛を食べに来たら,こっちが家畜扱い(いや,そういう言動はありませんでしたが)されるとは思わなかったので,残念で,悲しい気持ちになりました。割り切れる人は,神戸牛のステーキとしては安いので,どうぞ。
お店の名前は,出しません,悪しからず。
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