リコーイメージング株式会社が,ハイエンドコンパクトデジタルカメラ「RICOH GR IV」の派生モデルで,新たにモノクローム撮影に特化した専用イメージセンサーを搭載した「RICOH GR IV Monochrome」を2026年2月13日に発売します。
モノクローム専用機は、単にカラーを白黒にしただけではなく,センサー構造から物理フィルターの構成にいたるまで、究極のモノクロ表現のためにカスタマイズされています。
RICOH GR IVとRICOH GR IV Monochromeの仕様の違いをまとめます。
RICOH GR IVとRICOH GR IV Monochromeの差は,
1. モノクロ専用センサーによる「解像感」と「階調」
最大の決定的な違いはセンサーの構造です。通常のカラーセンサー(Bayer配列)は、1画素ごとにR/G/Bのカラーフィルターを通し、周囲の画素から色を補間(デモザイク処理)して画像を作ります。 一方、Monochromeのセンサーにはカラーフィルターがありません。
解像度の向上: 補間処理が不要なため、1画素が捉えた光の情報をダイレクトに反映でき、極めてシャープな描写が可能です。
高感度耐性: カラーフィルターによる光の減衰がないため、ベース感度が上がり、高感度域でのノイズも非常に自然で「銀塩フィルムの粒子」に近い質感になります。
2. 物理的な「赤色フィルター」の搭載
GR IV(カラー版)には露出を抑えるNDフィルターが内蔵されていますが、Monochrome版には物理的な赤色フィルターが内蔵されています。
効果: モノクロ写真において、赤色フィルターは「青空を暗く落として雲を強調する」「赤い被写体を明るく浮き立たせる」といった劇的なコントラスト効果を生みます。
これをソフト処理ではなく、レンズユニット内の物理フィルターとしてFnボタン一つで切り替えられるのが大きな特長です。
3. モノクローム専用の「イメージコントロール」
Monochrome版には、専用の仕上がり設定が追加されています。
「ソリッド」: 輪郭を強調し、パキッとした硬調なトーンで現代的なグラフィック表現に向いています。
「グレイニー」: 強い粒状感を加え、ハイライトとシャドウの粘りを持たせた、伝統的な印画紙のような質感を再現します。
4. 徹底したステルス・デザイン
外観もモノクロの世界観を壊さないよう徹底されています。
電源ランプやアクセスランプは「白」に変更。
前面の「GR」ロゴは光沢を抑えた黒で刻印され、シャッターボタンもマットブラックに変更されています。
RICOH GR IVとRICOH GR IV Monochromeの,どちらを選ぶべきか?
RICOH GR IV が向いている人:
スナップだけでなく、旅行や日常の記録としてカラー写真も残したい。
後からLightroom等でじっくりモノクロ化するワークフローを好む。
明るい屋外で開放F2.8を使うために、NDフィルターを重宝する。
GR IV Monochrome が向いている人:
モノクロ写真の「階調の深み」や「線の細さ」に一切の妥協をしたくない。
赤色フィルターを使ったドラマチックなモノクロ表現を直感的に楽しみたい。
モノクロ専用機というストイックなコンセプトに魅力を感じる。
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