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セミナーだと思って参加したら,ワークショップだった件

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ユーザーの会があるというので参加した,とあるメーカーのセミナー。
ユーザー側からの「私は,こう使っています。」という発表があるのまでは知っていて,何か新しい知識や情報を手に入れられればいいかなと思ったのだが,その後の「講演」が,完全にブレインストーミング型のワークショップだったのには,閉口した。それならそうと案内に書いておいてくれれば,参加しなかったのに…。

ユーザー側からの声が聞きたいというメーカー側からすれば,いろいろな意見や問題点を抽出できてよかったのかもしれないが,新しい知識,他のメーカーのデバイスとの差異を知りたいと思って参加したユーザー側からすると,全く方向性が違ったので,消化不良のまま,不満の残るイベントになった。

K-J法には,メリットもあるが,デメリットもあって,
「成果が出たような気分にさせられる」
「頑張った気にさせられる」
「結果が丸められてしまう」
「新しい情報を手に入れにくい」
「結果が偏りがち」
などの点は,メーカー側が実績を残したいだけの場合,目的は達せられるのだが,ユーザー側にはメリットと満足感が少ないことは忘れられがち。

時間の関係で,各グループの発表もなく,ワークショップのまとめはされず,もちろん,文章化もされていないので,成果と呼べるものは残らず,あれでよかったのかなぁ…と心配になるくらい。

で,世界のトップ50に入るブランドなのに,最後の集合写真の撮影がiPadというのは,どうなんだろう?
せめてコンパクトデジタルカメラを使おうよ。
やっぱり,考えていること,求めていることが,我々と異なっているんだなということだけがわかった,ちょっとやるせない日曜日の午後となった。

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