こんにちは。美味しいモノには目がないフォトグラファーのHAMACHI!(@HAMACHI!)です。
「料理を美味しく綺麗に撮影するためのレッスン30」と題して,30日間で,料理写真を撮るときに,どんなことを考えて,何を実行しているかをまとめています。最後まで無料で読めます。
第6回目は,「お手拭きは入れない」でした。
第7回目のレッスンは,
7.「綺麗」と「美味しそう」の違い
料理写真の「綺麗」と「美味しそう」の違いって,考えたことありますか?
綺麗に撮れていれば,美味しそうに見えるかというと,そうでもありません。
でも美味しそうに見える写真は,わりと綺麗にも撮れているはず。
綺麗でアートな料理写真は,クリエイティブで技量のある専門家にまかせればいいとして,一般の人が,人に見てもらって「美味しそう!」って思わず口に出してしまう写真を撮るためには,やはり,何か伝わる写真にしなければいけません。
情報として,「こんなイベントやパーティに参加してきました」というのであれば,情報量の多い,説明的で,広い部分を切り取った写真でもいいかもしれません。ま,人が料理を取ってしまう前に撮るためのスタートダッシュは必要になりますが,最近は,イベント等でも「写真タイム」を設けてもらうことが普通になってきて,だいぶ楽になりました。
が,自分が,どの料理にグッときたのかは,この写真からは伝わりません。
この写真も,やや「美味しそうな写真」に近づいてきていますが,やはり「綺麗な写真」どまり。
「そう!このサラミのオープンサンドが美味かったんだよぉ」というのが,「美味しそうな写真」。
「全部美味しかったんだよ」というのは,お店の人に言う台詞で,人に伝えるなら,「このお店のコレが美味かったんだよ」というほうが,情報としては記憶に残りやすいですよね。写真も同じ事。
「今朝の朝食」
よくありがちな写真です。
朝食バイキングで2列料理が並んでいて,もうちょっと何か乗せようと思って余白を残しておいて2列目に来たら,同じ料理が並んでいた…なんて場合にこういうことがおこります。ま,それはさておき,写真としては美しくないし,美味しそうにも思えません。
たんなるレコーディングダイエットで自分が見るだけのための写真です。
でも,
こんな風に切り取ってみたら,どうでしょう?
「朝食のサラダ,意外と種類もあって,美味しかった」
って,言える写真になりました。ええ,ウソは言ってません。
でも,人に見てもらう写真って,そういうものです。
シーフードのミックスケイジャンフライ。
情報量は多め。でも,伝わりにくい写真です。
「いろいろあったけど,ディープフライドシュリンプがスパイシーで美味かったんだよ!」
となると,かなり情報が整理された写真だと,それが言えます。
メインとしてオススメしたいものを引き立てるように角度を変えて,視点を変えて撮ってみましょう。
「どーん!このインパクト!」
というのには,この写真が使えますが,いろいろ食べた中で,
「ピュージェットサウンドの牡蠣が,濃厚で身もたっぷり入っていて僕の好みでした。」
という方が,「自分」が出る写真になります。
綺麗な写真がダメな訳ではなくて,視野が広い写真は一般的な写真で誰でも撮れるような写真になりがちなので,自分の気持ちを入れるなら,ズームを使ったり,寄ったりして,「オススメ」の「美味しい」,「美味しかった」料理,メインの料理にスポットを当てて撮ってみましょう。
キレイに見える写真と美味しそうに見える写真は,ちょっと違うかもしれません。
第8回に続きます。
ブログやTwitter,Facebookの写真を,もうちょっといい写真にしたいなと思っている方に,その方に合った撮影の仕方,カメラの使い方などをアドバイスしつつ,写真が楽しく上手になっていく一対一のレッスンや,レストランなどの店舗でのシズル感のある料理,こだわりの外観・内観,にこやかなスタッフ撮影もお仕事として承ります。
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