越後妻有の大地の芸術祭で,あちこち巡っていると,ルート上,同じ場所を何度か通ることがあって,新潟に来たら,へぎそば でしょ!ってことで,友人に教えてもらった 小嶋屋総本店の前を数回通ったので,これも何かの縁ということで,ランチタイムをちょっと外して,入ってみました。
けっこうお客さんが待っていたんだけど,一人だとカウンターの席に案内してくれることもあるので,グループで入るより,待ち時間は短くて済みました。
蕎麦は,軽くでも食べられればいいんだけど,お腹は空いていたので,ボリュームのありそうな「季節の天ばら膳」を頼みました。
ごま。
待ってる間に,胡麻を擦っておいてねってことなんだろうね。
ゴマすり,つい,集中しちゃって,時間を忘れちゃうから,ちょうどいいよね。
で,冒頭の写真の季節の天ばら膳のセット。
どーんとかき揚げとご飯の桶。
へぎそばって,へぎ(片木)と呼ばれる器に載せて食されることからついた名前なんだけど,へぎは,蚕を育てるための板の箱。織物の街でもある十日町で食べる蕎麦は,へぎ蕎麦以外ないらしいので,へぎに入ってなくても,へぎ蕎麦。で,盛り方に特徴があって,冷やしたそばを,一口程度に丸めて盛りつけます。これを「手繰り」というんだそうです。で,この「手繰り」にするには,それなりにしっかりとした蕎麦でないとこんな感じに盛れないので,そのために,こ布海苔をつなぎに使ったコシの強いそばができあがったそうです。
で,この「天ばら膳」,食べ方のインストラクションシートが,ちゃんと添えてあって,
1回めはそのまま,2回目は薬味と玉子の天ぷらを入れてかき混ぜて,3回目は梅干を入れて,熱々のお出汁でどーぞっていう 「ひつまぶし」的な楽しみ方ができる。
けっこう量があるので,3度じゃ,終わらない(笑)。
これも,十日町のホスピタリティですね。
で,この小嶋屋総本店,すごいなと思ったのは,このお箸。
いわゆるリユースできるエコ箸なんだけど,先端が,ちゃんと滑り止め加工してあるお箸なんですよ。
細かいところにまで心配りができているお店だなぁと。
で,布海苔そばというか,へぎそば。
擦った胡麻はそばつゆに。カラシはソバにということなんだろうけど,まずは,そのまま。
おお!コシがあるね,このソバ。香りは磯の香りがするかなと思ったけどそれほどでもなくて,冷たくて,噛み応えがあって,これは,イケる!
で,のど越し。くぅ,十日町ランチ,最高!
さらに,
胡麻や,カラシ,さらには柚子七味で,蕎麦なのにちょっとラーメンのような味変祭り的な楽しませ方も。
こりゃ,楽しくなってきちゃったぞ。
天丼とへぎ蕎麦で,パーフェクトな昼ご飯になりました。
ごちそうさまでした。
小嶋屋総本店は,この大きな水車と,「へ」が飛び出た「へぎそば」の看板が目印。
駐車場も2つあります。
3年後の大地の芸術祭も,きっとここに来るつもり。
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