今年は,成田の祇園祭に行けなかったので,やはり山車が出る佐倉の祭が前から気になっていたこともあって,行ってみることに。
JR佐倉駅の駅前で,なにかやっているという勝手なイメージはもろくも崩れ去り,「お祭りはどこ?」くらいの閑散とした雰囲気にちょっとびっくりしつつも,「お祭り広場」,麻賀多神社方面へ,Google Mapを駆使しつつ向かってみたら,「武家屋敷」の立て札。
まぁ,お祭りと約束をしているわけではないので,これも何かの縁と,武家屋敷を見学してみた。急な坂道の後だったので,ちょっと一休みにも良かった。
入館料は大人210円
展示された調度品に,当時の佐倉の武士の生活様式を見ることができます。
城下町佐倉の面影を現代に残す土塁と生垣の通り。
江戸時代に佐倉藩士が住んでいたという住居は,思った以上に質素でコンパクトで、ちょっとびっくり。
「旧河原家住宅」(千葉県指定文化財),「旧但馬家住宅」(佐倉市指定文化財),「旧武居家住宅」の3棟の武家屋敷が現在公開されています。
さて,お祭りのお囃子が遠くから聞こえてくるので,それをまた目指して…
と思ったら,御神輿が通り過ぎていきました。
麻賀多神社(まかたじんじゃ)は,日本の神話にでてくる「稚産霊命(わくむすび)」の神様を祀った神社。ちょっと珍しい神社ですね。
田町の御神酒所(屋台)は,よくできていて,車輪の上の部分(囃子台)が回転するようになっています。
町の会所を通る時やご祝儀が出た時に,このように御神酒所を正面に向けるのを「角付け」と言います。
角付けして,お囃子を奏で,手踊りを披露します。
明治時代に作られた山車と山車人形は佐倉市指定文化財。
貴重な江戸の文化,伝統を現在も各町内によって大切に保存され,100年以上の時を越えて文化継承されています。
ちょうどこれから,お祭り広場で「総踊り」が始まるところでした。
「えっさのこらさのえっさっさぁ!」
独特な佐倉囃子が、だんだんと耳に心地よくなってきます。
ここの町名は,「野狐台町(やっこだいまち)」と読みます。珍しい町名ですね。
車輪は固定されているので,曲がるときは,車輪に木のくさびを入れて,内輪差,外輪差をつけて,方向を変えます。
屋台は,上の部分が伸び縮みするようにできているんですね。
けっこう,電線や看板,信号などぶつかりそうで,ひやっとします。
曲がり角は,見せ場の1つでもあります。
お客さんをいったん近くに来ないように止めて,
4輪のままだと,曲がりにくいんでしょうね。2輪にして,片方の車輪の下にくさびをいれて,ズルッと回転させます。
ダイナミックな曲がり方は,見応えがあります。
表町の御神酒所(屋台)。表町はJR佐倉駅前なので,「停車場」の提灯を点けているそうです。
ちょっと洒落てます。
佐倉の秋祭り,わりと近いと思う成田の祇園祭とは,人形の乗った山車が出るので似ているのかなと思ったら,全然違いました。また,雰囲気も,成田よりもふんわりやわらか。これ以上お客さんが集まるとこのままではちょっと危険な気もしますが,いつまでもこの柔らかさ,地元愛を保って,続けて欲しいと思います。
とくに写真を撮るご老人は,カメラを構えるとまわりが見えなくなるので,近くで見ていてヒヤヒヤする場面も多く,境界線の設定はもうちょっと厳しくコントロールした方が多いと思いました。
佐倉では,このあと,ユーカリフェスタや江戸時代祭などさまざまなイベントが控えているので,,城下町の雰囲気も一緒に楽しまれると良いと思います。→ 佐倉のイベント一覧
撮影機材
Nikon デジタル一眼レフカメラ D750 24-120VR レンズキット AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR 付属 D750LK24-120 | ||||
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