ああ,八街,やっちまった。
いや,買ってしまったのは,八街じゃなくて,八日市場までの自由席特急券。
音だけ聞くと「妖怪千葉」。今はそんなことはどうでもいい。
僕が必要なのは,いつも買っているこっちの「東京→千葉」の特急券。
何が起こったのか。
Suica先入れ推奨なので、いつものように先にSuicaを入れて、特急券を選んで、いつものように,「千葉」の画面上のボタンを押そうと思ったら,
その下の「八日市場」のボタンをうっかり押してしまったらしい。
慌てて,
係員呼び出しボタンを押した。
なにも反応がない。
まわりに駅員さんも見かけない。
電車が出るまであと3分。
焦る。
おお,券売機にも「呼び出し」ボタンがついているではないか。
こっちも押してみた。
人の声がかすかに聞こえた。
さっきのインターフォンのスピーカーから(笑)
「特急券の行き先を間違って買ってしまったんですけれど」
「千葉まで特急券を買うつもりが,八日市場まで買ってしまったんです。」
「それでは,千葉で降りたときに駅員さんにその特急券を見せてください」
たしかに,彼女はそう言った。
「ああ,それなら,簡単でいいな」
と,特急電車に乗り込んだ。
で,いつものように「千葉」で下車。
人のいる改札に入って,
「千葉までのつもりが,八日市場までの特急券を間違って購入してしまったんですけれど。」
と係の駅員さんに伝えたところ,
「降りた駅では,払い戻しはできません。」とのこと。
がーん!
「いや,特急券を買った東京駅でそう言われたんですけれど」
「おかしいですね,特急に一度乗ってしまうと払い戻しが効かなくなるんです」
いや,そんな話,聞いてないし。
ここに来れば,さらっと,差額を返してもらえると思ったら,なんだか様子がおかしい。
「自動券売機のインターフォンで,降りた駅で対応してもらうようにいわれました。」ともう一度伝えると,
「しばらくお待ち下さい。確認してみます。」
東京駅に確認の連絡をしているみたいなのだけれど,たぶん東京駅で対応した女性を探す作業とかしているのかもしれない。
新人さんだったりするのかなぁ,顔は見てないけど,彼女,怒られちゃうのかな,返金されるのかなぁ…などなど,
いろいろ考えつつ,待つこと15分。
仕事に遅れてしまうので,さすがにこれ以上待つことが難しくなってきたので,駅員さんに「仕事に遅刻しちゃうんですけれど」と伝えたところ,自分の名前と電話番号をメモに書かされて,放免。
仕事中に電話に出ることがなかなか難しいので,何度か電話をもらったようだけれど,けっきょくつながったのは,お昼休み。
「「東京→八日市場」の930円を全額返金して,改めて「東京→千葉」間の510円をお支払いいただくのでよろしいですか?」
「本日中のみ対応できます。」とのこと。
ま,帰りにまた千葉駅に寄るし,でも,なんだか若干,高飛車。
いや,悪いのは,間違って買ってしまった,僕なのはわかっているんだけどね。
ということで,仕事が終わっていつものように千葉駅へ。
朝寄った,有人改札に入って,名前を告げると,すぐに対応してくれました。
「で,実際には,間違って特急券を買ってしまった場合は,どうすればいいんですか?」と駅員さんに聞いたところ,
「買ったその駅で対応してもらうのが基本です。」とのこと。
今回は,特別に対応してもらったようだ。
「自動券売機でまわりに駅員さんがいない場合は,どうしたら?」と聞いたところ,
1.最寄りの改札口へ行って,対応してもらう
2.特急の車内改札の車掌さんに対応してもらう
この二通りがあるとのこと。
車内改札の車掌さんに事情を話せば,一筆書いてもらえるようなので,それをもって,買った駅に戻って対応してもらうことも可能なようです。
まぁ,また,うっかりやりそうなので,
だって,このボタンの距離だもん。
「東京→八日市場」の930円分の小銭を返金する駅員さんの手の中にある,510円をとってもらって,無事差額の420円が僕の元に戻ってきました。
「朝の中央改札で待っている間に,普通の快速電車に乗って到着する時間になっちゃいましたよね?」とは,口には出さなかったけど,まぁ,それなりに経験ができたし,次回,またやっちまった時に,慌てず対応できるようになったので,よしとしましょう。
次の日は,ちょっとドキドキしたけど,
無事,いつものヤツが買えました。いや,これが普通なんだけどな。うっかりしちゃったなぁ。
というわけで,世の中のうっかりさんが,これを読んで,事前のシミュレーションができたとすれば,幸いです。
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