ずっと気になっていた,神田にある老舗の焼肉屋さん「焼肉ゑびす本廛」で,ランチタイムに「ひとり焼肉」してきました。
店構えも立派だし,メインの室内もシックでノスタルジックで,きちんとした空間のお店です。
メニューにあるカルビかハラミで,ちょっと悩んだのですが,ボリュームとコスパを考えて,初回は「ハラミ定食」の250g 1600円をお願いしました。
「タレ」か「シオ」を選べるようですが,ここは,「タレ」で。
ビックリしたのは,
お肉に使うお塩が6種類も運ばれてきたこと。
こちらの「焼肉ゑびす本廛」の特徴は,「出汁で食べる焼肉」
想像が及ばず,どんな感じの焼肉なのか,ずっと目と舌で確認してみたかったんですよ。
パクッと一口,そして,おもむろに,さきほどの「とっくり」からお猪口に出した出汁を口の中へ。
すると,不思議な現象が起こります。
ハラミの旨味と塩のミネラル分と出汁の旨味が,口の中で混ざり合い,噛む度に肉汁がじゅわっと出て,もう幸せ。いつまででも嚙んでいられます。
せっかくのご飯が出番がないくらい,お肉だけでたっぷり味わえてしまうという,今までにない経験です。
ハラミって,こんなに肉汁出るんだっけ?柔らかくて,厚みがある切り方で,タレで下準備してあるからかな。
出汁は,そのまま飲むと優しい味なんだけど,お肉を嚙んでいる口に入れると,すごい仕事っぷり。
うん,うん,確かにコレは,焼肉の神様が微笑んだ「出汁でいただく焼肉」です。
なるほど,こういうことかぁ。ちょっと感激しましたよ。
お塩6種類は,どれも特徴があって,美味しいのだけれど,
さっきの「セルマランドゲランド フランスあら塩」と,
この「燻製塩」が美味しかったなぁ。香りにやられました。
ご飯も,しっかりお替わりして,スタッフのお姉さんが,新たな出汁でこれを用意してくれました。
そう,このお店,接客もとても丁寧で,ホスピタリティに溢れています。
Twitterでも,常に,お肉の楽しみ方を研究しているところを公開しているので,お肉にとても真摯に向き合っているお店だということを再認識しました。いや,ほんと真面目なお店です。
で,焼いたお肉を上に乗せて,スプーンで一緒にいただきます。
これも,堪りません。熱々のお肉と出汁とで,あぁ,もう,ダメになりそうです。
ランチで,これですから,夜は,どんなに美味しいのか,想像も付かないので,これは,ディナーも行かなくては。
ランチで楽しませて,夜を期待させるという王道のランチの導線をしっかり実践されています。
ごちそうさまでした。
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