小林製薬は22日、米麹(こめこうじ)の一種である紅麹の成分を配合したサプリメントを摂取した人が腎臓の病気になったとして、3種類の製品を自主回収すると発表した。一時は6人が入院し、現在も7人が通院しているという。製品の使用を中止するよう呼びかけている。
問題のサプリは「紅麹コレステヘルプ」。2021年2月に発売し、累計約110万個を販売した。一部の地域で23年に発売した「ナイシヘルプ+コレステロール」と「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」にも同じ成分が含まれている。
3種類とも血中のLDLコレステロールを抑える効果をうたった機能性表示食品で、家庭での飲み残しと店舗の在庫を合わせて計約30万個の回収を見込む。
1月11日以降、紅麹コレステヘルプを摂取した全国の40~70歳代の男女13人にむくみや倦怠(けんたい)感といった腎疾患特有の症状が確認され、診察した医師や患者本人から連絡があった。一時は人工透析が必要な重症患者も2人いたが、現在は入院した6人のうち5人が退院し、全員が快方に向かっているという。
読売新聞
1月中旬以降、患者を診察した医師から問い合わせが相次ぎ、小林氏は最初の報告を受けた2月6日には「何らかの回収になるだろうと覚悟した」という。ところが、紅麹(こうじ)原料などの生産データを再確認し、「未知の成分」の存在を示す分析結果が出て自主回収を決断したのは3月中旬だった。
当初の検査では、紅麹菌がつくることが知られる有毒性の「シトリニン」が検出されず、アレルギーという個人的な原因も疑った。その間、原料に含まれる未知の成分を検出できる分析方法への着手が遅れたといわざるを得ない。
産経新聞
さて,困った。
ちょうど飲んでしまってから,このニュースに気がついて,時間は午後9時を回ってしまっていたので,
健康相談受付センターの運営は,終了時間を過ぎていた。
まぁ,幸いなことに,自分には自覚できるような症状は現れていないので,「健康相談受付センター」ではなくて,「返品受付センター」に連絡をすることになりそうだ。
でも,購入者として不信感を持ったのは,
インターネットのニュースやTwitterでアナウンスをしたところで,テレビやインターネットをプッシュ配信で受け取るようにしていなければ,このニュースは,受け取れないことが多いため,実際に通販で購入した人には,連絡先がわかっているので,直接電話,あるいはメールで連絡すればいいのに,それを全くしていないこと。こちらから連絡しろってこと?
で,健康被害が1月に出ていたのにもかかわらず,原因究明,特定のためとしてアナウンスするまでに2カ月もかかっている点も,危機感がなかったと思わざるを得ない。
自社の責任ではないことを先に証明しておきたかったのかもしれないが,そのために新たな被害者が出てしまっていたなら,対応が遅いと言われてもしかたがないところ。
明日以降は,「紅麹コレステヘルプ」の摂取は避けて,いつ連絡があるか,冷ややかな目で見てみようと思う。
2024/03/24追記
小林製薬が、健康被害の恐れがあるとして自主回収を決めたサプリメントに含まれる「紅麹(べにこうじ)」は,自社製品への使用は2割程度で,約8割は他の食品メーカーなどに幅広く供給していたことが3月24日,分かった。
宝酒造は,自社の「松竹梅白壁蔵『澪(みお)』PREMIUM〈ROSE〉」の750ミリリットルと300ミリリットルの計約9万6000本を,自主回収すると発表
時事通信
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