ちょっと前に,あ,こんなところに,お店ができるんだ?とワクワクしていたのが,八丁堀の裏路地にオープンした「う福」
ご縁あって,このオープンしたばかりの「う福 八丁堀」にお招きいただき,
「滋養強壮する会」を開いていただきました。
外からも,ちょっと怪しい(艶っぽい)雰囲気が,素敵な建物です。
JRの八丁堀駅からはかなり近いですが,日比谷線の八丁堀からは10分ほどのところにあります。
この辺りのエリア,ちょっとレトロな東京の下町の雰囲気を残しつつ,マンションなどに建て変わりつつある,不思議な雰囲気のある街です。
「う福」は,すでに,ほぼ新宿のれん街と,恵比寿横丁横にありますが,ここが3店舗目。現代に働くサラリーマンを応援すべく立ち上げたコンセプトのカジュアルな居酒屋です。いや,「う」が付いているので,鰻専門店というくくりもあるのですが,鰻だけじゃないのが,このお店の特徴。鰻専門店で鰻重を食べると,もう,それは「ハレの日」に満を持して…食べるモノみたいなところがあるじゃないですか,でも,「う福」はふらっと立ち寄って,さっと食べて,さっと飲んで,さっと帰るような使い方ができるお店のようですよ。
あれ?箸袋,よく見ると「御神籤」が!
けっこう嬉しいことが書いてありましたよ。「う福」エンタメ成分も多めです。
メニューは,「鰻串」がちょっと目立つ場所に。
ドリンクの種類もかなり豊富です。
お通しの「鯖明太」
いきなり美味いです,これ!
鯖をほぐした肉と明太子で,ビリッとキリッと,これが,ビールが進んじゃいます。
これも,なぜか懐かしい味の「カリカリーゴボウの唐揚げ」
パリパリとゴボウのピリ辛スナック菓子的な懐かしさ。やめられないとまらない。
これ,見た目から,面白いですよね。
もちろん,鰻の骨なんですが,
この躍動感!
ハテナマーク?かよ?っていうツッコミも待ってる骨。
香ばしくて塩味の効いたおつまみに仕上がっています。
そう,「う福」には,
「鰻のためのハイボール」なんてドリンクメニューがあるんです。
で,鰻と相性の良い,
アップルバーボンを使ったハイボールです。
で,合わせるのが,
鰻串 「くりから」
「くりから」というのは,「倶利迦羅」とも書き,
鰻の腹の部分(バラの部位)を串に巻いて,不動明王の持つ降魔(ゴウマ)の剣=倶利伽羅剣という竜が巻き付き炎に包まれた剣のような状態で出てきます。
このうねうね感,わかります?
で,ここの部分の脂がジューシーでとても美味しい部位の串です。
「くりから」知らなかったなぁ…
簡単に言うと,「鰻の脇腹」
脇腹でも,ちゃんと鰻です。
で,この甘辛のタレと,さっきの「鰻のためのハイボール」の相性がとても良いんです。よく研究されていますね。びっくり。
そして,食感から楽しい鰻串 「かしら」
うなぎの兜は,ちょっと柔らかめのカリカリっとした味わいです。
とっておきのお酒も出てきましたよ。
AKABU Natu Kasumi (純米夏霞)
岩手のお酒です。
おっとっとっと。
夏の冷酒といえば、すぐ思い浮かべられるような,夏のお酒を絵に描いたような最適なお酒ですね,こりゃ,美味い!
そして,この「う福」の名物 「う福焼き」の「白」
鰻の白焼きです。
皮はサクサクふっくら芳醇な味わい。
ああ,幸せ。
続いては,鶏串の「ねぎま」
ネギも鶏も良いモノをふんだんに使ってます。
焼き鳥でこのボリューム感は,すごい。
合わせるお酒は,もちろん,
「94」で。
デキスギでしょ?(笑)。
いろんなお酒があるんですね。ネーミングだけで,楽しくなってきちゃいました。
そうそう!
う福は,最近,ランチも始めました。
ランチの定番「焼き魚ランチ」,鶏のひつまぶしが950円,鰻鶏丼は1290円で食べられちゃいます。あ,「鰻鶏丼」って「うっとりどん」て読むんですよ,うっとり。
コストパフォーマンス,めちゃめちゃ良いですよね。
昼は,この辺りに来られないのが悔しいくらい。
お,なんかすごい色のが出てきちゃったぞ。
これも「鰻串」で,右が「辛くりから」,左が「鰻玉」です。
辛そうなのは見た目だけで,コチュジャンの甘みもある,ピリ辛で食べやすい「くりから」です。
「鰻玉」は,見た目が面白いね。エスプーマぽいんだけど,これは,「サバイオンソース」。出汁の入ったフレンチソース。
続いては,鰻串短冊で,鰻ガーリック短冊,柚味噌短冊,梅紫蘇短冊。
鰻ガーリックなんて,精が付きます,間違いなく!
柚味噌短冊は,柚子味噌のキリッとした味が鰻を引き立てるし,梅紫蘇短冊は,なんとジェノベーゼです。和風イタリアン,ここに極まれり。
バターは,どこ?って思ったら,後からかけるんだそうです。
これで,できあがり。
鰻にバター,合う!合う!合う!
鰻の脂に,バターの塩加減,ふわっとしたバターなので,しつこくなくて,鰻にコクをプラスしてくれる感じ。
よくこんなすごい組み合わせ,考えついたね(笑)。
ズルいです。
ちょっと鰻から離れて,
丸ごとトマトの昆布〆
とても夏らしいメニューです。ひんやり冷たい昆布〆のトマトに,食欲が刺激されます。
そう,これ,何だと思います?
まさかの「鰻かぶとアヒージョ」。
アヒージョですよ,ぐつぐつぐつ…
「和ヒージョ」濃厚です。
「栃尾揚げの炙り」
納豆のかかった厚揚げです。ここに納豆を持ってくるのかぁ…。
美味しいぞぉ!
続いては,見ても何が何だか,さっぱりわからないメニュー。
実は,これ,「馬肉のユッケ」です。
面白いですね。
「う福」もそうですが,スパイスワークスが手がけたお店って,クスッとさせるエンタメ成分が必ず入ってますね。ホスピタリティなんでしょうね。
どーん!寄ってみましょう
お酒に合うう巻きです。
玉子がまた立ってます。
そうそう,鰻に合わせるお酒で面白いなと思ったのは,「梅酒推し」なこと。
鰻に梅って,食べ合わせの悪いモノの代表格ですよね。
でも,実は,違うんですって。
「贅沢を戒めるため」とか「過食の戒め」説があって,鰻も梅干しも食が進む食材なので,脂ののった鰻と口の中がさっぱりする梅は絶好の組み合わせ。ついつい食べ過ぎないようにとの「戒め」で,実害は全くないのだそうですよ。
なので,この「う福」でも,「梅酒」かなり推してます。
オススメは,「芳熟梅酒」。
「天使」の名前のように「ほわっ」とした玉子です。
そして,ちょっと固めに炊いた,こだわりのお米。
これは,効きそう!
明日から,またガンガン働いちゃいますよ。
デザートまでいただいてしまい,もう至福の時間を過ごすことができました。
美味しかったし,楽しかった。
鰻は,高級なもの…ではあるのですが,昔は庶民のもので,気軽に食べられるものだったはず。それを「う福」では再現すべく,鰻の安定用供給先を見つけて,調理法にもこだわり,リーズナブルに提供してくれています。これは,近くの人,通わないとウソです。
八丁堀,湊,新川の辺りの人は,ランチでも,ディナーでも,宴会(これがまたリーズナブル)でも,楽しく美味しく使えるお店ができましたよ。聖路加の先生や職員の人も,ここを知ってたら,通いたくなるはず。
「鰻」だからといって構えなくて良い,カジュアルなお店「うな串 焼き鳥 う福 八丁堀」
レトロな佇まいを残して,あくなき料理への探究心,最新の技術と旬な食材で楽しめるお店です。もちろん,僕も通っちゃいます!
ごちそうさまでした。
滋養強壮,来てます!夏バテ予防にも!
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