セミナーの善し悪しは出されるお弁当で決まると思っているフォトグラファーのHAMACHI!(@HAMACHI)です。
「料理を美味しく綺麗に撮影するためのレッスン30」と題して,30日間で,料理写真を撮るときに,どんなことを考えて,何を実行しているかをまとめています。最後まで無料で読めます。
初回は,こちらから,
第27回目は,「光を追加してみよう」でした。
第28回目は,
28.「美味しそう!の仕組み」です。
これまでも,何度かこのレッスンで,自分の意志と価値観で「美味しそうなところを探す」こと,「シズル感」などについて書いてきました。
今日は,さらに重要なことをお話します。
料理のどこが美味しそうに見えるかは,個人差があるとか言って,たぶん,これまでみんなが避けて,誰も言わなかったこと。
でも,美味しそうな写真を撮るヒトは,みんな気がついていること。
それは,「料理の美味しそう!は,表面性状にある」
表面性状(「表面粗さ」とも(Surface roughness))は,材料学などで使われる言葉なので,あまり写真撮影では使われることのない言葉です。
でも,たいていの美味しそうな写真は,この表面性状を適切に捉えることにより,美味しさ(美味しそう)を伝えています。
自画自賛になりますが,最初の写真で,フォーカスが合っているところ,ウィンナーが焼けて,皮がちょっと裂けたところ,美味しそうに見えませんか?料理の食材のテリとそのまわりのメリハリの部分が美味しそうに見えるはず。
もも肉の焼き鳥,手前にピントを合わせていますが,肉の厚み,表面の焦げ,このあたり,美味しそうではありませんか?
これはどうでしょう?
炭火で焼かれたアンガス牛のイチボ。テリや肉の線維の走行にちょっとそそられませんか?
どれも,美味しそうに見えるとしたら,それは「表面性状」がなせる技。
極論に聞こえるかもしれませんが,料理写真は「表面性状」が決め手です。
口に入れたときの歯触り,舌触り,食感を想像させるのが,写真から伝わる表面性状。切られるまでは内部に隠れていた断面からも表面性状が伝わってきます。
これらの「表面性状」が,見るヒトの心にさざ波を立てるようです。
そう思って,料理を見ると,「美味しそう」と思う仕組みが,ちょっと見えてきませんか?
どこにピントを合わせるか,もうおわかりでしょう?
お腹を空かせて料理を眺めてみてください。
それでもわからなければ,コントラスト(明るさと暗さの差が大きいところ,色の変化が大きいところ)が強いところにピントを合わせるといいです。
料理写真が「美味しそう」に見える仕組みの大きなポイントは,「表面性状」にあります。
ここに,焦点をしっかり合わせましょう。
いよいよ残すところあと2回。
29回目のレッスンに続きます。
ブログやTwitter,Facebookの写真を,もうちょっといい写真にしたいなと思っている方に,その方に合った撮影の仕方,カメラの使い方などをアドバイスしつつ,写真が楽しく上手になっていく一対一のレッスンや,レストランなどの店舗でのシズル感のある料理,こだわりの外観・内観,にこやかなスタッフ撮影もお仕事として承ります。
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