35mm判のフルサイズミラーレスカメラとして世界最小・最軽量のSIGMA fpの製品版を,東京・日比谷で開催された「SIGMA fp 体感イベント 2019 Autumn」で,タッチアンドトライしてきました。
SIGMA fpは,SIGMA初のLマウント採用カメラでもあります。
ボディサイズは,112.6×69.9×45.3mmで,フルサイズ機とは思えないコンパクトなパッケージングにびっくりしました。
試しに,僕のPanasonic LUMIX LX100m2と並べて上から撮ってみました。
横幅は,ほぼ同じ。LUMIX LX100M2は,4/3型のセンサーを内蔵していて,115.0mm x 66.2mm x 64.2mm です。
レンズ交換型なので,今,SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Artがついていますが,SIGMA fpのボディは,笑っちゃうくらいコンパクトです。
デジタルカメラとしてはちょっと珍しい上下左右のボディをぐるりと囲む「ヒートシンク」が目立つ特徴的なデザイン。
背面モニターは,背面モニターが浮かび上がっているようにも見えますが固定式です。タッチパネルになっていて,タッチで合焦ポイントを決めることもできます(タッチシャッターに対応せず)。
電源スイッチが,今までのSIGMAの意匠とはかなり異なりますが,動きは硬くスライド式で不用意に動いてしまうことはありません
初めて入る会場でしたが,目の前が日比谷公園という便利な場所だったので,カメラを1時間ほど借りて,
写真家の内田ユキオさんがおっしゃる「COLD SHOT」してきました。
外へ出て一発目の写真がこれ。
35mm f/1.4のレンズらしい写真。絞りは2.2。
いきなりこれが撮れちゃうんだから,すごいな。
やや曇天なお天気ではあったのですが,写真を撮るにはちょうど良いコンディション。
暗めの工事の壁に空いた窓から見える工事現場の様子もしっかりと描写されています。
日比谷公園に建つ市政会館。
煉瓦の1枚1枚までちゃんと写っています。
通り過ぎるバスを狙って撮った1枚。
AFのスピードも十分。
電源ONからの立ち上がりも早いですね。
絞りを変えて撮ってみました。
ま,これは,「SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art」の性能チェックみたいなもの。
f1.4
金属のドアの塗装とか,FOVEONだったら得意だよな?と思って撮ったけど,
SIGMA fpは,有効画素数2,460万画素のベイヤーセンサー搭載機。
動画もちょっとだけ。
ちょうど,日比谷公園では「ガーデニングショー」のイベントが開催されています。
シャッターはメカシャッターを廃した構造を採用,電子シャッターのみなので,合焦の作動音とショックの方が気になるくらい。
なので,音を出すのがためらわれるようなシチュエーションでは,かなり便利そうです。
SIGMA fpには,12種という豊富なカラーモードを設定して撮影することが可能です。
カラーモード
スタンダード
ティールアンドオレンジ(Teal and Orange)
Tealとは “暗緑色がかった青色”,Orangeはオレンジ色のこと
ハリウッドを席巻しているという, 「人間の肌色」を最大限に際立たせるために,背景の色味は肌色の補色にあたるティールにする補色グレーディング手法。
あ,このファーストインプレッションのレビュー記事,すべて,撮って出しのJPEGです,はい。
モードは,RAW+JPEGで撮ってます。あとで,現像するかも。
いや,要らないかな。
あまりに「ティールアンドオレンジ」の発色がインパクトがあるので,人間の肌ではないけれど,いろいろ試してみたくなりました。
ティールアンドオレンジのハンギングバスケット
スタンダード色のハンギングバスケット
全く印象が変わりますね。
ティールアンドオレンジ万歳!
Stillモード(静止画)でも,Cineモード(動画)でももちろん設定可。
ま,それはおいといて,
モノクロもイケてます。
あれ?FOVEON,いr(rya
焦点を合わせたところをクロップしてみます。
すごくないですか?
35㎜判フルサイズのセンサーでも,より高画素なものが一般的ですが,SIGMA fpでは,有効画素数2,460万画素。
無理していない分,一画素が受ける光量が多くなり,対ノイズ的にも有利だったりします。
あ,ハードディスクの容量を圧迫しないという面でもありがたいですね。
SIGMA fpは,動画撮影機能もかなりこだわって作られているので,アスペクト比も,いろいろ選べます。
スタンダードは,3:2の6000×4000
動画を撮ってみてわかったのは,やはり三脚かジンバルが必要だなということ。
手ぶれ補正機能は,ボディ内にはないので,動画を撮るときや,暗所で撮影する時は,手ぶれ補正機能がレンズに付いていると良さそうです。
あとは,フォーカスの追従性というか安定性がまだ今ひとつな気もします。
せっかくなので,一緒に持っていたLUMIX LX100M2と,同じ被写体を撮り比べてみました。
やはりセンサーの違いによる,写りの差,ボケ味に違いがありますね。
SIGMA fpの重さは,バッテリー,メモリーカード込みでもボディ単体ではたしかに422gとそれほど重くないのですが,しっかりと写るレンズはそれなりに重いので,当たり前ですが,レンズ込みではポケッタブルにはなりません。45mm F2.8 DG DN Contemporaryのキットレンズとのセットがギリギリ上着のポケットに入りそうかな。パンケーキレンズも欲しくなりますね。
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Artを付けると,さすがの描写力なのですが,レンズが重い分,フロントヘビーというか,持っているのはややツラいので,ネックストラップか,しっかりしたボディグリップが必要です。
ボタン類の位置や大きさもよく練られていて,操作性で迷うことはありませんでした。
ファインダーは無いので,背面のモニターを見ながら撮るスタイルになるのですが,なぜかファインダーを覗きたくなるのは,なんでだろう?
鼻で固定させたいのかも。
SIGMA fp,思った以上に楽しく撮れる,描写力,機動力の高いフルサイズミラーレスカメラでした。
RAWファイルは,最新版SIGMA Photo Pro 6.7.0で,現像可能。DNGファイルなので,PhotoshopやLightroomでも現像可能になる予定です。
ファームウェアのアップデートで,画像の一部だけが動くシネマトグラフ(シネマグラフ)が撮影できるようになる予定なので,それも楽しみ。
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