twitterを見ていたら,たまたま3月に,ひときわ目を引くレトロでかっこいいなと思って撮っていたビルが,9月に取り壊されるという。
すでに中に入っていた組織は出てしまっているようだが,古くから「旧相互無尽会社」ビルと呼ばれているようだ。無尽(むじん)会社というのは,明治期に増加した庶民金融で,現在は相互銀行や第2地方銀行などとして残っているようだ。
神保町2丁目の通称「さくら通り」沿いにあるこの建物は,昭和5(1930)年頃に竣工したビルで,設計と施工は安藤組(現「安藤ハザマ」)とのこと。
昭和初期に非常に流行したスクラッチタイルが特徴的な外観。
耐震工事などはしていなかったとしたら,残すことの危険もあるだろうし,しかたがないことだとは思うけれど,現代の技術で,昭和初期の雰囲気を残す上手い方法はないものだろうか。
【追記】
解体が延期される方向で動いているようです。
千代田区景観まちづくり審議会で、「神保町ビル別館(旧相互無尽会社ビル)保存 活用に関する要望」を論議。解体予定日を延期し、保存活用の工夫を所有者に働きかける事で纏まりました。所有者が、建築物の価値と要望に理解を示してくださる事を願っています。# pic.twitter.com/Mhoik1AEoy
— 飯島和子 (@ic142373) September 3, 2020
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