古くからの友人の息子さんが日光でイタリア料理のお店をやっているので,いつか行きたいと思っていたのですが,先日,やっと行くことができました。
オープンして3年。
東京からもわざわざこのお店に来るためだけに日光に来るお客さんが絶えないという人気のお店。
予約をして,ランチタイムに。
重厚感のあるドアを開けると,昼間の柔らかい光が入る,広い空間と落ち着いた雰囲気の店内。
奥にキッチンが見えます。
東武日光駅を出て,すぐのところに「トラットリア ジッリ」はあります。
なので,帰りの電車の時間もあまり心配せず,ぎりぎりまで食事を楽しめるという立地。
ランチは,
A:サラダ・パスタ・フォカッチャ・ジェラート・ドリンク
B:B:サラダ・前菜・パスタ・フォカッチャ・ドルチェ・ドリンク
C:シェフおまかせコース
の3種。
ときたら,せっかくなので「シェフのおまかせ」
これは予め聞いておいたので,Cコースを予約しておきました。
食材が切れたら,ランチ終了だし,お客さんが一杯で断られることもあるようです。
実際,僕がランチを食べているときにも,入れないお客さんもいました。
まずは,「日光生湯波のカプレーゼ」
なるほど,日光らしい,「湯波」が使われています。
湯葉の中には軟らかいチーズがくるまれていて,これもまた栃木県産の味のしっかりした美味しいトマトといっしょに出されます。
日光の湯波は,ちょっと厚めなのかな,食感もしっかり。モッツァレラのカプレーゼより,断然こっちの方が好み。
で,冒頭の写真は,植木鉢…ではなくて,
「バーニャカウダ」です。
正式名称「ジッリの鉢植えバーニャカウダ」というのだそうですが,これがまた楽しい。
見た目,赤カブが植木鉢から生えているようにしか見えないのですが,これが,自家製フォカッチャと黒オリーブの実を砕いて粉状にして土に見立てたもので,これをしっかり掘りおこすと,
中からぞろぞろと野菜が!
茹でたもの,生のもの,いろいろに調理された野菜が入っているので,食感の違いもしっかり楽しめます。
これは,料理の名前は決まってないらしいのだけれど,メインの食材は「茄子」。
茄子はオリーブオイルで揚げていて,その上には,自家製たまり漬けにしたフォアグラが!
さらにローストしたアーモンドと,雪が積もるかのようにたっぷりのパルミジャーノチーズ。
一口,一口がとても美味しくて,香りもよく,料理が少なくなって(食べれば当たり前なのだけれど)いくのが悲しくなるくらい美味しい料理でした。
おまかせコースの,この日のパスタは,マッシュルームのパスタ。
新鮮なスライスされたマッシュルームをちょっとどかすと,中からミートソースのようなものが。
実は,これもマッシュルーム。マッシュルームを刻んで味付けをして,パスタにのせていて,マッシュルームづくしのパスタに仕上がっています。
いやぁ,秋らしくて,楽しくて,美味しい。
本場イタリア,東京,宇都宮で修行を重ねて,この地でお店を開いたシェフで店主の竹谷さんに,ちょっとお話を聞かせてもらったら,
「日光の食材とイタリア料理で,とにかく楽しんでほしい。」とのこと。
工夫を凝らした和の食材や調理もとり入れたイタリアン,ほんとに楽しくて美味しいですよ。
メインのお肉は,日光のブランド豚「日光豚(ひみつ豚)」ロースのロースト。
柔らかくて,香りがよくて,まわりのバルサミコソースがまた良いアクセントになって,このひみつ豚,脂も美味しいですね。
火の入れ方が絶妙。
付け合わせは,マコモダケ。名前はときどき聞くけれど(ゲームで),食べたのは初めてかも。
柔らかいタケノコのようなシャキシャキした食感で,お肉とよく合います。
中から,ブラッドオレンジのジェラートが出てきました。
いやぁ,これにもすっかり参りました。口の中がリセットされる,とても美味しい組み合わせです。
食後のコーヒーを頂いて,そうそう,トラットリアジッリは,器でもいろいろと楽しませてくれます。
このコーヒーカップとソーサーには,スティッチが入っているように見えて,実は硬い焼き物で,でも見た目の柔らかい印象で,ゆったりと美味しかったランチの余韻を楽しむことができます。
帰りに少し東照宮でも…と思いましたが,いや,日光に来る目的が「トラットリアジッリ」の美味しいランチで十分以上だったので,神橋あたりの紅葉を眺めて,帰りのリバティ号に乗りました。
遊び心のある美味しくて楽しい料理たち。
店内に流れる穏やかな時間と優しいスタッフのみなさんのホスピタリティ。もっと早く来ればよかった。
今度は,またランチか,ディナーで,また美味しい食事のために日光に来ようと思います。
ごちそうさまでした。
2021年11月6日に首都圏で新たに確認された感染者数
茨城:2名
栃木:5名
群馬:2名
東京:29名
埼玉:6名
千葉:10名
神奈川:14名
静岡:3名
全国:241名
コメント