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宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」を観てきた

君たちはどう生きるか
たぶん最後の宮崎駿監督作品である「君たちはどう生きるか」を観てきました。

もう公開からだいぶ経っているので,ネタバレありでいきます。
とはいえ,SNS等ではあまりレビューを見かけないので,本作品は今までの作品とは観たヒトの反応が違うのはすでに感じていました。
なので,事前情報やレビューををうっかり見ることもなく,アオサギが出ることくらいしか知らずに観てきました。

この作品は,宮崎駿監督の夢の中を見させられているような印象。
今までのジブリ映画に出てきたキャラクターたちが,この作品にもつながっているような,さまざまなシーンも,やはりこの作品の中でまた彷彿とさせるような,まぁ,オマージュとか集大成とかいえば聞こえは良いのかもしれませんが,個々のシーンだけをとるとつぎはぎ感も感じます。

母親を戦争による火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ,「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。亡き母の妹であり,新しい母親になった夏子に対して複雑な感情を抱き,転校先の学校でも孤立した日々を送る眞人。父の勝一は,全くそんな事は理解せず学校に乗り込む始末。そんな眞人の前に,お屋敷の主のような存在のアオサギが,実は鳥と人間の姿を行き来する不思議な存在であることがわかる。その青サギに導かれて,お屋敷の外れにある塔の中で,眞人は生と死が渾然一体となった異世界に迷い込んでいく。

言いたいことは何か?
観客に向けた説明的なセリフは,宮崎駿監督らしく,ほとんどありません。今どきの映画としては受け入れられにくい部分です。
でも,今の宮崎駿監督が作りたいモノを作るとこうなっちゃうのかも。本作品はテレビ会社などを巻き込んだ制作委員会的なモノもなくて,ジブリだけの映画ですし。
ジブリ映画らしい,絵の美麗さは楽しめます。でも壮大さはないし,小さい話の割りに,とりとめもなくまとまりの悪いストーリー展開。
が,それぞれのキャラクターの背景はもう少し描き込んで欲しかったし,唐突すぎる設定も「俺が作るんだから黙って観てろ」的なものしか伝わってこなくて,正直,眠くなる映画でした。
儲ける気もないのかもしれませんね。

さすがはジブリ!と感激できるヒトはそれでいいと思います。
でもそれは,「ジブリ映画」「宮崎駿監督作品」というフィルターで,感激させられているのかもしれません。
宮崎駿監督の意図を読み取って楽しめというのは,さすがにこのつぎはぎ感だと,尊大・放漫さを感じてしまいます。権威主義的なフィルターとでもいうのかな。

吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」とはタイトルが同じだけで,ストーリーは全く違いますが,主人公が自分で答えを探して成長していく物語という点では似ているかもしれません。映画の中にもこの本が,成長した眞人のために母親のヒサコが残したという設定で出てきます。

エンドロールで流れる米津玄師の「地球儀」に救われました。


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