映画「プーと大人になった僕」,観てきました。
子供向け映画ではなくて,大人になって子供の心をなくしてしまったヒト向けの,もうちょっと言うと,くまのプーさんで育った人向けの映画です。
「くまのプーさん」を初めて実写映画化と言っても,実写化されているのは人間だけで,プーと仲間達は,ぬいぐるみのままです。ええ,オリジナルのままの,ぬいぐるみ。
実際のところ,ファンタジーでぬいぐるみ(もともとぬいぐるみなんだけど)ってのもアリだなと思わせる,いい映画でしたよ。
「プーと大人になった僕」という日本語のタイトルですが,原題は,「CHRISTOPHER ROBIN」
「クリストファー・ロビン」の知名度,低いのかなぁ…。
「クリストファー・ロビン」でいけると思うんですけれどね。
大人になった「クリストファー・ロビン」役を,スター・ウォーズのオビ=ワン・ケノービ役だったユアン・マクレガーがやってます。疲れた大人役にぴったりの配役です。
ブラック企業の社畜になってしまったクリストファー・ロビンは,妻と最愛の娘との故郷での休暇を返上せざるを得ない状況に。疲れ果てて家の前のベンチに座ると,後ろのベンチにプーがいて,さあ大変!という映画です。
もうね,クリストファー・ロビンが,とことん嫌ぁな大人役に徹します。すっかり大人になって変わってしまったクリストファー・ロビンと全く変わっていないくまのプーさんのギャップを見せる部分がちょっと長すぎて痛いくらい。なので,子供向けじゃないと思うけど,故郷の「100エーカーの森」で,楽しかった記憶を取り戻すと,クリストファー・ロビンの風貌も生き生きとしてきます。
クリストファー・ロビンの娘マデリンが森の仲間達と出会うところとか,けっこう笑えるシーンも多く,また,ちょっと涙が出そうになるシーンもあります。字幕版で観ました。日本語吹き替え版は,堺雅人がクリストファー・ロビン役なので,真田丸を思い出しちゃう人は,字幕版で。佐藤恵子さんの字幕がとても良かった。
ホントのオリジナルのA・A・ミルンが書いたくまのプーさん(Winnie-the-Pooh)の実物のぬいぐるみは,ニューヨークの公立図書館に,今もいます。ディズニーがずいぶんと改変を加えたのがわかります。
頑張り過ぎて痛んでるお父さんを誘って,ぜひ,この映画,見に行ってあげてくださいね。
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