プレミアムコンパクトのデジタルカメラ「Panasonic LUMIX DC-LX100M2」を購入してから,約1年半,ほぼ毎日持ち歩いています。
レビュー的なものは,最初の設定あたりで頓挫しているので,使いこなしの中で,けっこう気になるヒトが多いのではないかと思うズーム機能について,書いておきます。
LUMIX DC-LX100m2には,1インチより大きな4/3型 高感度MOSセンサーが搭載され,F1.7-2.8の明るさと,レンズ周辺部までの高い解像感を実現しているLEICA DC VARIO-SUMMILUXレンズの組み合わせが,とてもよくできています。
24-75mm(35mm判換算)の焦点距離で,光学3.1倍ズームが可能。F1.7(W端)-F2.8(T端)なので,最大にズームしたときでも,F値は2.8と明るいので,いろいろなシーンで,有利です。
ズームは,シームレスに75mmまで可能ですが,広角24mm / 28mm / 35mm / 50mm / 70mm / 望遠75mmの6段階のステップズームも可能なので,単焦点レンズを交換する感覚で撮影が楽しめます。で,さらに,EX光学ズーム,デジタルズーム,超解像iAズームの設定の組み合わせで,画角的には,600mmの超望遠ズームレンズとしても使えるようになっています。
光学ズーム(T端)から2倍のデジタルズーム時において、超解像技術により画質の劣化をおさえつつ拡大できるズーム機能の「iAズーム」は,最大6.2倍
EX光学ズームは,最大6.2倍(4:3アスペクト,S時)で,各アスペクトでの最大記録画素数以外の記録画素数を選ぶと,ズーム倍率が自動的にアップします。
デジタルズームは,最大4倍 iAズーム・EX光学ズームと合わせて最大25倍(600mm)。
最大画角の600mmズームの設定にするには,モニター表示速度を60fps,アスペクトレシオを4:3(3:2だと592mm相当までズーム可能),記録画素数をEX-S(4M),デジタルズームをONに設定すると使えるようになります。その時にiAズームはON,超解像も強がオススメ。
3:2のアスペクトレシオで,300mm相当のデジタルズームしたときの画像を以下に並べます。
と,ここまでは光学ズームで,デジタルの助けを借りずにズームが可能で,ここからは光学ズームのような感覚で,超解像技術も組み合わさった,いわゆるデジタルズームになります。
で,さらに135mm以上になると,ここからは,厳密に言うと「ズーム」ではなくて,画像切り出しの「クロップ」あるいは「トリミング」になります。
約160mm
と,こんな感じで,ブログに貼り付ける程度の大きさ(横800ピクセル)なら,あまり破綻しない画像を出してきてくれます。記録画素数を「S」にすると,画像的には,やや劣化しているのがわかるようになりますが,許容範囲は個々に異なると思われるので,これ以上は,各自で試してみて下さい。
75mm以上のデジタルズームを使う時には,iAモードではなく,P, S, A, Mモードへの切り替えが必要で,iAズーム時は,デジタルフィルターのインプレッシブアート,トイフォト,トイポップや,HDR,iHDR,i手持ち夜景,クオリティ[RAW+ファイン] [RAW+スタンダード] [RAW]時は使用できません。また,EXズーム時には,パノラマ,4Kフォトモード,フォーカスセレクトモード,トイフォト,トイポップ,HDR,iHDR,i手持ち夜景,クオリティ[RAW+ファイン] [RAW+スタンダード] [RAW],動画撮影時は使用できません。
デジタルズームモード時では,フォーカスセレクトモード,インプレッシブアート,トイフォト,トイポップ,ジオラマ,HDR,クオリティ[RAW+ファイン] [RAW+スタンダード] [RAW]撮影時は使用できません。
という,制限が付いてくるので,600mmデジタルズーム(クロップ)を使おうと思うと,ある程度の条件設定をクリアしないといけないのが,複雑でわかりにくいところ。
まとめると,Panasonic LUMIX DC-LX100m2で,600mmのズームを使うためには,iAモードを解除,アスペクトレシオを4:3に,記録画素数を「EX-S」,デジタルズームをONに設定すると使えるようになります。お試しを。
Panasonic LUMIX LX-100M2 (Panasonic Store)
パナソニック コンパクトデジタルカメラ ルミックス LX100M2 4/3型センサー搭載 4K動画対応 DC-LX100M2 | ||||
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