復活！高崎・オリオン座

かつて群馬県随一の賑わいを誇った「高崎中央銀座商店街」
今は，かなりシャッター商店街となっているアーケード街なのだけれど，中程にある「オリオン座」が，これまでの印象とちょっと変わっていました。
2003年に廃館した映画館「オリオン座」は，ほぼ廃墟と化していて，高崎中央銀座商店街の景観をかなり壊しているなぁと思っていたのですが，
閉館時に上映されていた映画のタイトルがそのまま残っていたはずなのだけれど，それがスッキリ無くなって，看板が心なしか綺麗になっています。

右を見ると，なんと新しくお店ができているじゃないですか？！

堪らず，まだ営業時間内であることを確認して，店内へ。

1カ月ほど前にオープンしたばかりというこのスペース，廃虚化していた壁や柱を上手くアクセントにして活かしたリノベーション。

見方によっては，壁や柱に無数の傷跡が残ったままなのだけれど，ここがそういう場所だったということも忘れないために残してあるのかもしれない。

お店のマスターにお話を少し聞かせてもらったところ，
オリオン座の持ち主が行方不明になったわけではないのに，さすがにあの状態のまま残っているのは，マズいだろう，
この「高崎中央銀座商店街」は，夜の街になってしまっているけれど，本当は大人も子供も楽しめる場所として変えていかなくてはならない，
そのためには，オリオン座もあのままではダメだということで，ここに誰でも入れるショップをオープンして，高崎の旧市街地を盛り上げていこうというお話でした。

天井は高く，スペースは思った以上に広く，店内にはジャズが流れる，心地よい場所で，美味しいコーヒー。
ツリーにストーブ。最高のロケーション

あれ？待てよ？

あの奥の柱の傷と，崩れかけた壁…

見たことがあるような気がする…

そうだ，この柱だ。すぐ上のこの写真は，ここがまだ廃墟だった2019年に撮影した写真だけれど，

まさに，この柱と壁。まさか同じ場所にいるなんて…感慨深い気持ちに。

ここでロードショーの映画を見た世代の人にもぜひここに来て，映画館が人であふれていた頃を思い出してもらいたいな。

「ショップカード，いただけますか？」と聞いたところ，オープンのドタバタでまだ準備できていないとのこと。
せっかくなので，このコーヒーショップの名前を聞いてから帰ろうと思って，またマスターに声をかけたところ，

「お店の名前は，…」

「高崎・オリオン座です。」

かっこよすぎです。

ジーンときました。

微力ながら，このエリアと高崎の街を応援していきます。

外観から想像できない店内のご紹介😊ぜひ実際にギャップ萌えを楽しみに来てください☕️#建物探訪　 #商店街　 #昭和レトロ　 #廃墟　 #リノベーション　 #高崎オリオン座 pic.twitter.com/IYHs7G4czm

— 高崎オリオン座スタッフ (@takasakiorionza) November 25, 2021