もう10年以上秋から冬にかけて高崎に通っていて,高崎と北高崎の間に,高崎がとても元気だった頃の繁華街があって,このエリアがとても魅力的で,またおいしいお店が多いことがわかり始めたところ,なんと「孤独のグルメ」シーズン9第8話で,柳通りにあるおむすび居酒屋「えんむすび」が登場!
コロナのワクチン接種が済んで,緊急事態宣言が解除されたタイミングで,友人と一緒に「えんむすび」へ行くことがかなった。
群馬高崎。何を食うべき街?
群馬県民のソウルフード「焼きまんじゅう」のオリタは,まだなかなか営業時間中に行くことができず,宿題のままだけれど,
こちらの「えんむすび」は,店構えも知っていてなんども前を通っていたから,それがテレビに,しかも「孤独のグルメ」に出るなんて,びっくり。
「おにぎり処」。パワーワードだ。
おにぎり,おむすび,縁結び。この出会いは,縁だ。
ちゃんとアルコール消毒をしてから店内へ。
お客さんは,店内に入ると,皆,手指のアルコール消毒をするよう,促されます。
まるで寿司屋だ。フッ
目の前の壁にずらりと並ぶ,おにぎりの具の木札。その数,約40種。
お〜全部,おにぎりの具か,いいじゃないかいいじゃないか
ひっくり返っている木札が気になる。
これまでに一番食べたヒトって,端から端まで全部の「40個」
この話,本当なのかどうか,大将に聞くのをうっかり忘れてしまった。
全部は大食いというより,野暮じゃないの?
小声で「乾杯!いっただっきま〜す!」
うん,いい茄子だ。秋茄子の旨味をたっぷりと引きだしている。
大将の味のパレットから,何色を選び,どんな絵を描くかが,客の仕事だろう…
なんて,食いたいものを喰いたいように喰えばいいんだけどさ,フッ
まずは,心のドローンを飛ばし,全貌を把握してから攻めるべしだ。
全体像を掴めたので,あとはガンガンいこう。
「スイマセン」
「うにとイカ明太と葱味噌を」
一つ目は,「粒うに」
おぅ,しっかり,ウニってる。
なんだかおにぎりって言葉にそぐわないほどのご馳走感。
これ,ホントの「うにぎり」だね。
二つ目は,いか明太おにぎり
けっこうピリ辛
三つ目は,ねぎ味噌おにぎり
ねぎ味噌にご飯って合うね。頼んで正解
たまらん。これを挟んだことで,おにぎりの流れに奥行きが生まれたぞ。
大将が,また軽妙で,話が面白くて,ついついおにぎりを食べる手がとまってしまうのも,この「えんむすび」ならではの光景だろう。
おにぎりは,コンパクトなサイズで,いろいろと具を変えておにぎりを楽しめるようにしているのだろう。
さぁ,第二弾,どう攻める。
香りがとても良い生姜,
ふんわりと甘い穴子,
食感の数の子。
こんな風におにぎりたちと向き合ったことがあっただろうか…
大将が,壁に飾ってあった,収録時に使われた「孤独のグルメ」の台本を見せてくれました。
天然物の鮎の塩焼き。岐阜県産だそうです。
大将のお兄さんが,わざわざ岐阜で釣ってきたそうですよ。
収録の時も,お兄さんの鮎。
うまし
今まで食べたことのある鮎の塩焼きと,全然違う!
香りも,身のふっくら具合も。
焼き加減も上手なんだろうな。
海老は,頭と身と尾で分かれて出てくる。
それぞれがそれぞれの食感で,またニンニクの香りと味が,マヨネーズと一緒になり,また,おにぎりが進むという,うまい仕組み。
ゴローちゃんも飲んでいたなめこの味噌汁。
そうそう,この味噌汁の味噌も岐阜から仕入れているそうですよ。
でも,大将は岐阜には行ったことがないって言ってたけど(笑)。
うん,うん,あまり強い味噌を使ってしまうと,せっかくのおにぎりの具が活かされないもんね。
こういうのでいいんですよ,こういうので。
握り飯,汁,魚…島国の原風景を,俺は今描いている。
甘みと旨味の鮭,
くずした生たらこ
そして,マグロの漬け
コンビニのおにぎりとは,ひと味もふた味も違う,比べるのもおかしいくらい全く違う,満足感と美味しさ。
こはだも美味かったな。
酢で締めたコハダは,お寿司屋さんの職人じゃないとできないだろう仕上がり具合。というかコハダの具のおにぎりなんて,ここ以外では食べられないよね。
で,もうひとつ,ここ以外では食べられないだろうと思うのが,生の粒山椒
食感と,すっとする後味,かるい痺れ。
ほうほうほう,いいじゃないか
うわ,シビれ来た。わわわ,あたたたた。
山椒のおにぎり,インパクトありすぎ。
川のり(四万十川)も,もちろん,海苔の佃煮のような感じで,甘く旨味たっぷりなので,ご飯との相性は抜群。
一番人気の具がこの「川のり」
おにぎり,おむすび,いい名前だ。
米と海苔。それだけでおかずを握り込む。
それだけ,作る人と食べる人を結ぶ。同じ日本人でも多種多様な心が,この小さな丸くて三角の食べ物にやさしくにぎられている…
カウンターを囲んで座っておにぎりを食べているお客さんが皆,心優しい大将を中心にして,結ばれていくこの不思議な一体感。
そして,「甘海老」と「まぐろ(漬け)」の間の木の札が,ご開帳!
「実はあるんだよ」とぼそっと大将。
「ほたて」でした。
いや,せっかくなので,頼むでしょ。
お寿司の酢飯では味わえない,生の食感と味付けで食べるおにぎり。ああ,これもハマりそうな美味しさ。
楽しかったな。
ごちそうさまでした。
2021年11月29日に首都圏で新たに確認された感染者数
茨城:0名
栃木:0名
群馬:5名
東京:8名
埼玉:7名
千葉:2名
神奈川:14名
静岡:0名
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