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3秒だけ異世界に行きかけた話

where am I bringing? to the different world? 異世界へと続くのか?傾いたエレベーターボタン

とあるビルのエレベーターで、1階に降りようとして気づいた。
下のボタンの矢印、よく見ると“真下”じゃない。わずかに、左下へ傾いている。

ほんの5度くらいのズレ。
でも、その5度が妙に気になった。

もしこれ、単なるデザインじゃなかったら?
押したら「1階」じゃなくて、座標的に“斜め下”のどこかに移動する仕様だったら?

表示は「1→0→-1」と素直に減らず、
「1→0.7→0.3→?」みたいに、現実の階層と噛み合わない値を刻み始める。
到着音も、チンじゃなくて、少しだけ遅れた二重音。

ドアが開くと、来たときとは違う見覚えのないフロア。
でも完全な異世界じゃない。
壁紙はこのビルと同じで、ただ“劣化の進み方”だけが違う。
時間の流れが、こちらと微妙にずれている。

そこで僕は、異世界に転生したことを思い出し,なぜか役に立つ異能を発揮する。
「壊れかけのものほど性能が上がる」という謎仕様。
古い機械ほど高精度、割れたスマホほど高機能。
この世界では欠陥が価値になる。

気づけば、そっちの世界のほうが効率も人間関係も快適で、
“帰る理由”の方が見当たらなくなる。

——と、ここまでが約3秒。

現実に戻ると、エレベーターは普通に1階に着いて、
ドアはいつもの音で開いた。
矢印は、やっぱりほんの少しだけ斜めのまま。

次に乗るとき、たぶんまた考える。
このボタン、本当に「下」なのか?
それとも、ただの5度のズレに見せかけた“分岐点”なのか。
異世界に連れて行かれたのに,あまりに現実味があるので,異世界であることにまだ気がついていないだけなのかもしれない。

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