パナソニックから,新しいレンズ一体型カメラ「LUMIX L10」が発表されました。
これって,見た目のイメージは全く違いますが,LX100やLX100M2の後継機ですよね。
2018年発売の「DC-LX100M2」は、初代LX100の弱点だった画素数を引き上げ(有効1700万画素)、タッチパネルを搭載したマイナーチェンジに近いモデルでしたが、今回の「DC-L10」は中身が根底から変わっています。
DC-L10 と DC-LX100M2 の仕様比較
項目DC-L10 (最新機種)DC-LX100M2 (先代機種)
撮像素子4/3型 裏面照射型(BSI) CMOS4/3型 高感度MOS
有効画素 / 総画素約2,040万画素 / 約2,650万画素約1,700万画素 / 約2,177万画素
レンズ (35mm換算)24-75mm相当 F1.7-2.824-75mm相当 F1.7-2.8(同等)
マクロ撮影広角端 3cm / 望遠端 30cm広角端 3cm / 望遠端 30cm(同等)
AF方式像面位相差AF + コントラストAF空間認識AF (コントラストAFのみ)
被写体認識人物、動物、車、バイク、飛行機、列車顔・瞳認識のみ
背面モニター3.0型 フリーアングル式 タッチ対応3.0型 固定式 タッチ対応
動画記録最大5.7K 60p / 4K 120p最大 4K 30p / FHD 60p
外形寸法 (WxHxD)約127.1 × 73.9 × 66.9 mm約115.0 × 66.2 × 64.2 mm
質量 (バッテリー含)約508 g約392 g
なぜこれほど大きくなったのか?(進化とサイズのトレードオフ)
レンズが変わっていないのに、幅が約1.2cm、重さが約116gも増加しているのには、主に以下の3つの理由が考えられます。
1. フリーアングルモニターの採用
LX100M2はモニターが「固定式」だったため、背面を非常に薄く作ることができました。L10は自撮りやVlog、縦位置撮影にも対応できる「フリーアングル式(バリアングル)」を採用したため、ヒンジ機構とモニターの厚みがボディサイズ(特に厚みと幅)に直結しています。
2. 動画性能の劇的な向上と「排熱」
LX100M2は4K30pが限界でしたが、L10は5.7K 60pや4K 120pという、プロ向けのフルサイズ機(LUMIX S5IIなど)やハイエンド機(GH7)に匹敵する動画性能を積んでいます。これを小型ボディで処理するには強力な画像処理エンジンと、熱暴走を防ぐための「排熱構造(ヒートシンク等)」が必要になり、これが重量とサイズの増加に繋がっています。
3. センサーの刷新と像面位相差AF
「コントラストAF」しか持たなかったLX100M2に対し、L10は「像面位相差AF」を搭載した裏面照射型センサーになりました。動く被写体(子ども、ペット、乗り物など)へのピント追従は劇的に良くなりましたが、こうした最新センサーと強力な手ブレ補正機構を詰め込むため、ボディサイズを拡大せざるを得なかったと言えます。
比較まとめ
DC-LX100M2: ポケットや小さなカバンに収まる「スナップシューターとしての究極系」。軽快さを重視するなら今でも優秀です。
DC-L10: レンズ一体型でありながら、中身は最新のミラーレス一眼(GH7相当)を詰め込んだ「モンスターコンパクト」。大きく重くなりましたが、Vlog撮影、激しい動体撮影、暗所撮影など、LX100M2では撮れなかった領域が撮れるようになっています。
LX100M2の「気軽に持ち歩ける高級コンパクト」から,L10の「これ1台で何でもこなせるメインカメラ」へと、カメラの立ち位置そのものが変化した結果のサイズアップと言えます。

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